生き馬の目を抜くようなドラッグストアの出店競争が、夕張郡栗山町で起きている。「ツルハドラッグ」が建て替え移転で抜けた跡に、「サンドラッグ」が出店することになったからだ。「ツルハドラッグ」の退店から3ヵ月で「サンドラッグ」に看板が変わるスピード交代、ドラッグストア業界は仁義なき戦いに入っている。(写真は、「ツルハドラッグ栗山店」が退店した後の店舗)
サンドラッグプラス(本社・札幌市東区)がオープンさせる「栗山店」(栗山町朝日4丁目31-1)は、「マックスバリュ栗山店」や「ダイソーマックスバリュ夕張栗山店」が単独棟でそれぞれ集積しているゾーン。今年9月まで、ツルハ(同・同)が「ツルハドラッグ栗山店」を展開していた跡に出店する。
ツルハは、店舗活性化のためオープンから18年目の今年、店舗の移転を計画。9月22日に「ツルハドラッグ栗山中里店」(栗山町字中里64-3)をオープンさせた。従来の「栗山店」から600mほど離れた場所に移ったわけだが、「ツルハ」が抜けた跡にどんな業態の店舗が入るかは、隣接する「マックスバリュ」にとっても無関心ではいられなかった。
蓋を開けると「ツルハ」と同業の「サンドラッグ」。ドラッグストア店舗跡にドラッグストア店舗が入るケースは稀だが、買い物客にとっては食品とドラッグが集積している方が、利便性が高い。
ドラッグストア業界は、依然として出店競争が続いている。これまでは、ツルハとサツドラの出店競争が目立っていたが、最近はサンドラッグも参戦するようになってきた。栗山町で起きている、生き馬の目を抜くような出店競争は増えていきそうだ。