国内最大級の保険選びサイト「保険市場」を中心に、保険代理店事業などを展開しているアドバンスクリエイト(本社・大阪市中央区)は12月6日、札幌証券取引所本則市場に上場した。同社は、東京証券取引所プライム市場に上場しているが、今年9月の福岡証券取引所に続いて札証に重複上場することで、地域での知名度向上により営業拡大や株主、採用拡大などを進める意向。
(写真は、有価証券上場通知書の交付式。左から札証・小池善明理事長、アドバンスクリエイト・濱田佳治社長)
アドバンスクリエイトは、1995年10月設立。保険のチラシをポスティングして各地に出店した直営保険ショップに集客するビジネスモデルだった。北海道では、1997年に北見のフリーペーパー伝書鳩に折り込んだのが最初で、2004年から2006年にかけては、道内で7店舗を展開するなどしていた。
競合の保険ショップが増えてきたこともあって各地の店舗を撤退、WEBサイト「保険市場」を開設してWEBによる集客と面談を組み合わせた展開に切り替えた。現在は、月間200万人以上が訪れる国内最大級の保険比較情報サイト「保険市場」で集客して、保険を販売、直営の来店型相談窓口コンサルティングプラザも開設して対面販売も行っている。2022年9月期の連結決算は売上高118億6000万円、営業利益20億6100万円、当期利益13億1200万円。
12月6日に札証でセレモニーが行われ、札証の小池善明理事長からアドバンスクリエイトの濱田佳治社長に、有価証券上場通知書と記念の木槌が手渡された。濱田社長は、「2002年に大証ナスダック・ジャパンに上場してから20年目の今年、福岡と札幌の証取に上場することを目標にしていた。北海道に拠点があることと、地元証取に上場していることによって、より一層北海道のお客さまの信頼を得られる」と話し、マーケティングと社員の採用、株主の拡大を進めていくとした。
現在、北海道の社員数は全300人のうち10数人、見込み客は20万人で全国比3%、株主数は800人で同2・39%となっている。