藤井ビルが札幌駅北口のオフィスビル「パストラルN8ビル」を約8億円で取得、北側エリアのビル売買活発化の兆し

経済総合

 藤井ビル(本社・札幌市)が、昨年12月に札幌駅北口のパストラルN8ビル(北区北8条西4丁目)を取得した。地下1階、地上8階建てで延べ床面積は約900㎡。札幌中心部では札幌駅を挟んで南側でのビル売買が活発だが、昨年3月に竣工した三菱地所の札幌北ビルなど北側エリアのオフィス需要も徐々に拡大している。藤井ビルが今回同ビルを取得したことで、今後札幌駅北側エリアのビル売買が活発になりそうだ。(写真は、藤井ビルが取得したパストラルN8ビル)
 

 藤井ビルが取得したパストラルN8ビルは、10年ほど前に建設されており、土地と建物の所有者はアスティ四五(東京都新宿区)と進永エステートだったが、その後進永エステートがアスティ持ち分を取得、有限会社パシフィック・グロース・リアルティに売買され三菱UFJ信託銀行が信託受託していた。信託受益権者は第三者だった模様だが、昨年12月13日に藤井ビルが信託財産と受益権を取得した。土地建物には北洋銀行が8億円の根抵当権を設定していることから、取得額は概ねこの額と同等程度と見られる。
 
 札幌中心部のオフィスビル売買は、これまで駅前通や大通など札幌駅を挟んで南側が活発だった。藤井ビルが駅北側のオフィスビル取得に動いたことで、今後北側でのビル売買が活発化しそうだ。

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