JR札幌駅北口の北8西1地区で進んでいる市街地再開発事業。高さ175mのA棟と高さ50mのB棟が目下、急ピッチで建設されているが、そのうちA棟の3階に医療モールが開設されることが分かった。交通の利便性が高いため、クリニックのリーシングも順調に進んでおり、市内最大級のフロア面積を持つ歯科クリニックもオープンする見通し。2024年春に予定する再開発ビルグランドオープンと同時に医療モールも開業する。(写真は、札幌駅駅北口の8・1地区で進められている再開発事業)
北8西1地区第一種市街地再開発事業は、約1・1haの敷地を利用してA棟とB棟の2棟構成とするもので、2020年7月から工事が始まっている。A棟は、地下2階、地上48階建てで、1~3階が商業等、4~48階が分譲マンション、B棟は地下1階、地上14階建てでホテル・商業等に利用される。
事業主体の札幌駅北口8・1地区市街地再開発組合(田中重明理事長)は、A棟の2~3階の商業保留床の売却を進めてきたが、年明けには札幌市の出資団体、札幌振興公社(本社・札幌市中央区)が2階の6割、3階の7割(合計約400坪)を取得した。
医療モールは、同社が3階に開設することを決めたもので、今年6月頃から調剤薬局を通じてクリニックの募集を開始。既に歯科クリニックが入ることが内定、市内最大級面積の歯科クリニックを開業する予定になっている。医療モールには、6科目の医院・クリニックが入ることになっており、札幌駅チカで地下通路によって繋がる利便性の良さから、リーシングは順調に進んでいるという。
2階には、一般財団法人田中記念財団(田中重明理事長)が226席の劇場「北八劇場」を開設するほか、札幌振興公社は飲食、物販のテナント誘致を進めている。再開発ビルは2023年12月に竣工、2024年春頃にグランドオープンを予定している。
※2022年10月22日、記事一部修正しました。