札幌裏参道うどんと中国料理「座忘庵」10月31日閉店、古民家は雪が降る前に解体

経済総合

 札幌裏参道商店街にあるうどんと中国料理の店、座忘庵(札幌市中央区南2条西24丁目1-8)が、10月31日(月)で閉店する。古民家を利用した裏参道の情趣にマッチした店舗だった。(写真は、10月31日で閉店する座忘庵)

 座忘庵は、1994年に始まり2008年10月に、現店舗に移転オープンした。古民家が年輪を感じさせ、店の横にあるシダレヤナギが店を包み込むように立っているのも趣を感じさせた。オープンから28年、現店舗に移転してきてから、14年で閉店することになった。
 店頭には閉店の告知が掲げられている。そこにはこう書かれている。《このたび 建物の契約満了により10月31日をもって閉店します 28年間ありがとうございました 心から 心から 感謝申し上げます》と綴った上で《移転先は未定ですが 初心に返り 小規模なお店を開く予定です 座忘庵店主》

 淡々とした告知ながら《心から 心から》と繰り返したところに店主の人柄が感じられる。閉店後、建物は雪が降る前に解体されるとも注記されている。土地を所有しているのは、不動産業の新川商事(札幌市中央区)。同社はマンション、オフィスビル、倉庫の賃貸業を行っており、裏参道には、6階建て賃貸マンション・店舗のしんかわコーポ裏参道や、7階建て賃貸マンションのしんかわコーポ円山公園などを所有している。

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