MASSIVE SAPPOROがプロデュース、創業約60年の老舗銭湯が個室サウナに転換

社会・文化

 MASSIVE SAPPORO(本社・札幌市中央区)は、営業を終了した創業約60年の老舗銭湯「富美の湯(ふみのゆ)」(札幌市白石区菊水上町3条2丁目52-143)の個室サウナ施設「フミノサウナ」への転換をプロデュース、9月23日(金、祝日)にオープンさせる。同施設内には飲食店「SORA KAZE(そらかぜ)」も併設、地域コミュニティの場として復活させる。(写真は、9月23日にオープンする個室サウナ施設「フミノサウナ」)

「富美の湯」が開業した約60年前には、一般的な住宅に入浴設備がなく、銭湯は地域住民に欠かせない施設として利用されていた。1971年には、札幌市内で約1000軒の銭湯が営業していたという。しかし、住環境の整備が進むに連れて銭湯離れが加速、2022年には札幌市内の銭湯は約30軒にまで減少した。「富美の湯」も、設備老朽化とコロナ禍による客数減少で、2020年12月末をもって営業を終了した。

 銭湯離れの一方で、サウナ市場は拡大。昨今は空前のサウナブームで、その中でも三密回避やソーシャルディスタンスの意識が高まり、個室サウナが人気を集めている。これを受け、「富美の湯」は、銭湯時代に担ってきた地域の憩いの場として、個室サウナ施設「フミノサウナ」に転換、地域コミュニティづくりに貢献することにした。

 営業時間は10時~24時(最終受付22時30分)、料金1室120分貸切で1人2600円から、設備は全6室(1~3人用4室、1~4人用1室、1~7人用1室)、うち2室に水風呂完備。運営会社は、有限会社富美興業(札幌市白石区)。MASSIVE SAPPOROがプロデュースして、エス創作工房(同市手稲区)が設計、施工をした。併設する飲食店「SORA KAZE」では、鉄板を使用した串焼き、グリルチキントースト、ホルモン焼きなどを提供。ドリンクはサウナの定番ドリンク、オロポのほかオリジナルドリンク「フミノチル」など。

 富美興業では、銭湯のサウナ転換のためにCAMPFIRE(本社・東京都渋谷区)のクラウドファンディングを実施。目標金額の50万円は開始してから24時間以内に達成したが、9月末まで支援募集を継続している。

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