ダイヤ書房が書籍売り場にカフェ「ひしがた」、書店存続に向けあの手この手

経済総合

 札幌弘栄堂書店全3店舗の閉店や紀伊国屋書店オーロラタウン店の閉店など、札幌市内書店の相次ぐ閉店が予定されている中で、ダイヤ書房本店(札幌市東区北25条東8丁目2-1)は、書籍売り場を改装して新たにカフェを新設、書店存続に向けた取り組みを進める。(写真は、ダイヤ書房本店)

 ダイヤ書房は、以前は札幌市内で数店舗を展開していたが、現在は本店のみの営業。本店の建物は1997年竣工の2階建てで、かつては1、2階ともに書籍売り場だったが、10数年前に2階に「TSUTAYA北25条店」が入居。16年間営業を続けてきたが、2020年1月12日に閉店した。その後、北海道初進出のトレーニングジム「HYPER FIT NEX24 札幌店」が同年7月20日にオープン、現在に至っている。

 1階は書籍売り場と雑貨コーナーの「ヒシガタ文庫」を展開しているが、7月25日から書籍売り場のリニューアル工事に入った。書籍売り場を3分の2に縮小、3分の1のスぺースを使って新たにカフェを設置する。工事期間は、9月上旬までの約1ヵ月半。札幌のスイーツ専門店「カプセルモンスター」のケーキなどのほか、自社ブレンドのコーヒーなども提供する。カフェの名称は「ひしがた」として雑貨コーナーの「ヒシガタ」と分ける。なお、「ひしがた」とは、ダイヤ書房の「ダイヤ」がひし形をしていることから名付けられた。谷尾苑香店長は、「滞在型空間を備えることによって、お客さまにゆっくりと書籍を選べるようにしたい」と話している。

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