平和不動産(本社・東京都中央区)が所有する札幌市中央区大通西4丁目の道銀ビルディング、新大通ビルディングを含む街区一体での再開発が具体的に進むことになった。平和不動産が理事長を務める大通西4丁目南地区市街地再開発準備組合が市に都市計画手続きを行い、市が都市計画決定を行えば正式に組合に移行、組合が事業主体になって2023年度にも着工する予定。(写真は、大通西4丁目の道銀ビルディング。右のビルは新大通ビルディング)
平和不動産などが進める再開発事業は、仮称「大通西4南地区第1種市街地再開事業」。2022年3月24日に他の地権者とともに市街地再開発準備組合を設立、事業化の検討を進めてきた。このほど計画概要が固まったことを受け、市に都市計画手続きを行うことになった。
再開発予定地の敷地面積は約1524坪(5029・89㎡)、建物は鉄骨造一部地下鉄筋鉄骨コンクリート造、地下3階、地上34階建て、建物の最高高さは約185m。延べ床面積は約3万121坪(約9万9400㎡)、容積率は約1650%。大通公園に近接しており地下街、地下鉄との接点ともなるため、低層階には賑わい施設やアトリウム、テラスを設け、中層階は高機能オフィス、上層階には国際基準の宿泊機能を備えたハイグレードホテルを整備する。
2023年度にも市から事業認可を受け、準備組合を正式な組合に衣替えして権利変換の認可を得て着工する。2028年度に竣工。平和不動産は、再開発後の土地建物の一部を取得予定で、その額は360億円を超えることになりそう。