アークス(本社・札幌市中央区)の子会社、ラルズ(同・同)は6月24日、「ラルズマート伏古店」(同市東区伏古6条3丁目4-1)をリニューアルオープンさせた。同社では売り場面積300坪以下の「小型店のモデル店舗を目指す」(猫宮一久社長)としている。(写真は、6月24日にリニューアルオープンした「ラルズマート伏古店」)
「ラルズマート伏古店」は、苗穂通沿いにある店舗。1986年に橋本倉庫(札幌市東区)が店舗設置者になってオープンした旧長崎屋の「サンドール伏古店」跡を利用、2003年に「ラルズマート伏古店」としてオープンさせた。これまで小幅なリニューアルは行ってきたが、今回6月18日から23日まで6日間休業して、冷ケースを全面的に取り替えるなど施設、設備面の大掛かりなリニューアルを行った。当初は2月頃のリニューアルを計画していたが、半導体不足による冷ケースの納入遅延の影響により、4ヵ月遅れのリニューアルとなった。
売り場面積は約285坪(940㎡)と食品スーパーとしては小型。バックヤードも狭く、制約がある中で新たにスチームコンベクションオーブンを導入するなど、出来たての惣菜を強化。鯖の押し寿司や店内製造の巻き寿司も充実させた。また、ラルズでは23店舗目になる焼鳥専門店「串鳥」の焼鳥コーナーを新設した。
冷凍食品強化のためにリーチインケース(縦型のガラス扉付き冷ケース)を新たに導入、ファミリーサイズの商品や冷凍ミールキットなど簡便調理の商品も充実させた。店内のゴンドラをこれまでよりもやや高くしたほか、売り場の尺数を増やし、商品陳列数も多くした。また、新たにセミセルフレジも2台導入する。
リニューアルのポイントは、毎日買い物ができるような品揃えと店内が見やすいように視認性を高めた点。猫宮社長は、「当社には、2013年に承継した『スーパーチェーンシガ』の店舗を含めて売り場面積300坪以下の小型店も多い。『ラルズマート伏古店』をこうした小型店のリニューアルモデル店舗と位置付けたい」と話した。