東光ストア、店舗面積300坪級の中型スーパー出店に意欲

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 アークス(本社・札幌市中央区)のグループ会社、東光ストア(同・同市豊平区)の楠美秀一社長は、店舗面積200~300坪の中型食品スーパーの居抜き出店を強化する考えを示した。札幌の都心を出店エリアに想定している。(写真は、東光ストア・楠美秀一社長)

 東光ストアは、札幌市内27店舗、北広島市内1店舗の計28店舗を展開。アークスグループのラルズ(本社・札幌市中央区)と近接する店舗が多いが、グループ内での棲み分けができており、競合する店舗はほとんどないという。東光ストアの新規出店は、2015年4月の「東区役所前店」(札幌市東区)以降、7年間途絶えている。その前の新規出店は2009年3月の「南郷18丁目店」(同市白石区)だったため、6~7年が同社の新規出店のサイクルとなっている。こうしたこともあって、この1~2年での新規出店を想定、「居抜き」、「中型サイズ」を念頭に物件探索を強化していく。

 楠美社長は、「当社の利益の柱は、地下鉄駅に近い都心型の店舗。こうした店舗を9店舗展開しており、ノウハウを蓄積している。コンビニエンスストアとの競合になるが、生鮮、デリカで差別化すれば勝機はある」と話す。200坪~300坪級の居抜き出店などを視野に入れている。

 同社の2022年2月期決算は、コロナ禍の巣ごもり需要が旺盛だった前期との反動もあって減収、減益だったもよう。2023年2月期は、3店舗ほどのリニューアルを予定、増収増益を計画。物件があれば新規出店も加えて売り上げ、利益を上積みする。

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