パチンコ店の「パーラー太陽」を展開している太陽グル―プ(本社・札幌市中央区)は、2022年4月20日(水)に「パーラー太陽旭町店」(札幌市豊平区)、同年4月24日(日)に「パーラー太陽サンピアザ店」(同市厚別区)の営業を終える。太陽グループが今年に入って「パーラー太陽」を閉店するのは4店舗目になり、早くも昨年の3店舗を上回った。(写真は、4月20日で閉店する「パーラー太陽旭町店」)
(写真は、明和住建が取得して建物解体中の「パーラー太陽新琴似四番通店」)
4月20日に閉店する「旭町店」(旭町1丁目1-20)は、菊水・旭山公園通沿いにあり、1997年10月にオープン。パチンコ256台、スロット152台で土地建物ともに自社物件。今回、25年目で閉店を決めた。また、4月24日に閉店する「サンピアザ店」(厚別中央2条5丁目7-5、サンピアザ1階)は、1994年にパチンコ店跡に居抜きで出店した店舗。パチンコ277台、スロット128台で賃貸物件。28年目での閉店となる。閉店の理由は、「営業上の総合的な判断の結果」(太陽グループ)としており、自社物件の「旭町店」は、有効利用を検討する。ここ数年で閉店が増えていることについて、「その都度、営業上の観点から判断した結果」(同)としており、閉店が増えているかどうかついては、言及を避けた。
今回の2店舗閉店により、「パーラー太陽」の店舗数は札幌市内9店舗を含む道内22店舗となり、2018年11月末に比べて、札幌市内は19店舗から10店舗減、札幌市内を含む全道店舗数は36店舗から14店舗減になる。閉店には閉店コストがかかるため、一定の財務的な余力がなければ踏み切れない。持続的経営の観点からパチンコ店の閉店を進め、業態転換を進めていく方針のようだ。
太陽グループが、2020年以降に閉店した店舗は末尾に掲載するが、そのうち2022年1月23日に閉店した「新琴似四番通店」(札幌市北区)は、不動産業の明和住建(本社・札幌市北区)が土地建物約950坪を取得、現在同社が建物の解体工事を行っている。今後について、同社は「物販施設か老健施設などの用地として転売を予定している」(藤井明房社長)と話している。
「パーラー太陽」の閉店店舗と跡地利用については以下の通り。
◆2020年
▷2月2日「モイワ店」(札幌市中央区)=跡地は「コープさっぽろやまはな店」▷4月21日「美幌店」(網走郡美幌町)=パチンコ店が居抜き出店▷5月17日「宮の沢店」(札幌市西区)=跡地をクリーンリバーが取得、マンション建設中▷6月7日「上磯店」(北斗市)=跡地を函館の不動産会社が取得▷9月13日に「稲積公園店」(札幌市手稲区)=跡地を豊栄建設が取得▷10月11日「厚別中央店」(同市厚別区)=跡地を医療法人社団H・N・メディックグループ会社が取得
◆2021年
▷8月31日「末広店」(旭川市)▷10月10日「篠路店」(札幌市北区)▷11月14日「静内店」(新ひだか町)=パチンコ店が居抜き出店予定
◆2022年
▷1月23日「新琴似四番通店」(札幌市北区)=明和住建が取得、建物解体中▷2月20日「宮の森店」(同市中央区)