異例の豪雪が続く札幌市だが、2月23日未明には札幌市北区屯田8条5丁目の「ジョイフルエーケー屯田店」のアーケード屋根が、雪の重みで崩落した。アーケード屋根の崩落は、幅5m、長さ数十mで止まったため全面崩落は免れた。落ちたアーケード屋根の真下に店舗入り口があるのが、「北海市場屯田店」。崩落した屋根の撤去などで約2週間の休業が必要という。
(写真は、アーケード屋根が一部崩落した「ジョイフルエーケー屯田店」)
崩落が起きたのは2月23日午前1時半頃。「ジョイフルエーケー屯田店」は24時間警備をしているため、夜間見回りをしている最中だった。警備員が現場付近の見回りを終えた後、背後から大きな物音がしたため振り向くと屋根が落ちていたという。ケガ人はいない。
「ジョイフルエーケー屯田店」は、2002年6月にオープンしたホームセンター。住宅資材商社のキムラ(本社・札幌市東区)とジョイフル本田(同・茨城県土浦市)、アークランドサカモト(同・新潟県三条市)がそれぞれ70%と15%ずつ出資して設立したジョイフルエーケー(同・札幌市東区)の1号店。雨の日でも雪の日でも売り場を行き来できるアーケード屋根が特徴。この屋根はトラス構造をしており、屋根の重さを分散するようになっているが、今回はそれを支える細い柱が金属疲労も重なって折れ、内側に倒れ込むように崩落したもよう。
この崩落した屋根の真下に店舗の入り口があるのが、テナントの食品スーパー「北海市場屯田店」。売り場は鉄筋コンクリート造りのため影響はなかったが、入り口付近は崩落の影響を受けた。北海市場を展開するモリワキ(本社・札幌市西区)の今野一彦副社長は、「当面休業せざるを得ないが、売り場への被害がなかったのは良かった。ただ、お客さまには休業によってご迷惑をおかけすることになり申し訳ない」と話す。
「北海市場屯田店」は、2018年10月11日に「ジョイフルエーケー屯田店」の園芸・リフォーム&エクステリア館が入っていたスペースに出店。「イトーヨーカドー屯田店」と近接しているが、売り上げは好調に推移している。今野副社長は、「2018年に出店した際は胆振東部地震の影響でオープンが1ヵ月遅れた。そして今回は雪の影響による災害。前回も災害を乗り越えたので、今回も乗り越えたい」と言う。アーケード撤去などで約2週間の休業が避けられない見通しだが、「この期間を利用して売り場を改装、お客さまにとってより魅力的な売り場を作ります。営業再開の際には“復活祭”を実施するのでぜひご来店を」と話していた。