北方ジャーナル3月号発売! 今月のトップは「コープ共済連が釧路の整骨院を詐欺で告訴」

マスコミ

「北方ジャーナル」2022年3月号が本日15日から店頭に並んだ。今月のトップは、本誌の独占スクープ「コープ共済連が釧路の整骨院を詐欺で告訴。柔道整復師が施術録を大量に捏造か」だ。釧路市内で整骨院を営んでいた柔道整復師が患者の施術録を書き換え、損保会社などから共済金や保険金を騙し取った疑いが浮上した。この中で最も被害額が大きいと目されているコープ共済連では昨年の夏、詐欺容疑で本人の刑事告訴に踏み切り、釧路署による捜査の行方が注目されている。多くの患者を巻き込む形で捏造された施術録──。その手口とはどのようなものだったのか。(画像は、北方ジャーナル3月号の表紙)

 広大なオホーツク西紋地区の医療を預かる広域紋別病院(曽ヶ端克也院長・150床)の医師流出問題にも注目だ。昨年秋にかけて幹部クラスの内科医2人が退職。今年に入ってからも1月末に同じく内科医1人が病院を去った。病院の方向性をめぐって生まれた内部対立が主な原因とされるが、それにより不利益を被るのは地域と患者にほかならない。今回の内部対立の背景にあったものとはいったい何なのか。「病院としての課題と再生」をテーマに広域紋別病院の医師流出問題を追う。

 道内のリーディングバンク北洋銀行(本店札幌)の親密企業に暗雲が垂れ込めている。不動産仲介、不動産賃貸管理、駐車場管理を事業の3本柱としているネクステップ(本社札幌・水口千秋社長)。北洋銀出身者が代々社長に就任している同社で「北洋」の看板に泥を塗りかねない事態が起きている。それは水口社長を中心とした経営陣の暴走、会社私物化疑惑だ。同社の関係者から本誌に告発が寄せられ、北洋銀の現役、OBからも疑問の声が続々届く──。ネクステップを覆う暗雲とは。

 国家賠償請求訴訟の判決言い渡しを1カ月後に控えた、首相演説野次排除事件。3年前の夏に札幌でその出来事が起きて以来、政権批判の声を封じた警察の行為はどう評価されてきたか。公文書開示請求で得られた記録を紐解くと、昨夏までの2年間に地元警察へ寄せられた意見は900件以上に上り、その多くが排除に批判的な声だったことがわかる。そこには、さまざまな立場の有権者の率直な思いが綴られていた――。

 地元警察の不祥事記録、2021年分が出揃った。公文書開示請求で得た情報を報告する本誌の試みは7年目に入ったが、これまで頑なに懲戒処分の全件公表を拒んできた北海道警察は、今後も同じ姿勢を貫き続ける可能性が高い。知事部局や議会、教育委員会などの透明性に倣うことなく、ひたすら“警察特権”を死守し続ける捜査機関。公文書により不祥事隠しが露見することになっても、その方針は変わることがなさそうだ。

 このほか今月は、コロナ禍の中で次亜塩素酸水に着せられた汚名が国の方針転換の中でも返上されていない現状や室蘭を題材にした長編映画「モルエラニの霧の中」も取り上げる。北海道観光の今後に示唆を与える星野リゾート・星野佳路代表へのインタビューもオススメだ。本誌でしか読めない道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル3月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。

※3月号主要コンテンツ

【報道】
■コープ共済連が釧路の整骨院を詐欺で告訴。柔道整復師が施術録を大量に捏造か
■広域紋別病院で昨秋から内科医3人が次々退職、内部対立が生む地域の不幸
■北洋銀行の親密企業「ネクステップ」経営陣の暴走。水口社長の“やりたい放題”
■首相批判封殺の波紋〈21〉──道警野次排除問題に賛否意見、2年で900件超え
■告発・絶望の学府〈11〉──新年度開講、秒読み1カ月半。江差看護問題で議会追及続く
■道警不祥事から考える〈55〉──児童ポルノ隠蔽か、相継ぐ未発表疑い事案
■断罪された不当捜査「違法」認定 2連発。無罪事件で捜査機関に賠償命令
■“核のゴミ”文献調査に揺れる神恵内村長選の行方。脱原発活動家の出馬で36年ぶりの選挙戦へ
■“百年記念塔の解体”は既定路線!? 現状維持コストに入れられた経費内訳なき約20億円の正体
■北海道新幹線建設残土問題〈3〉──小樽朝里地区の住民団体が受け入れで環境汚染を懸念

【ニュース】
■いまだ返上されない「謂れなき汚名」次亜塩素酸水を認めない役所の頑迷
■夕張に戻ったスキーヤーたちの歓声、課題は主要な大型宿泊施設の再開業
■問われる“切り替え”不正の有無。逮捕のガス会社男性は容疑否認
■地方紙・苫民社員が盗撮で逮捕。入浴の女性を望遠レンズで撮影

【2022 釧路特集】
■伊東良孝衆議に訊く「地元の赤潮被害で救済に奔走。挑戦するゼロカーボン北海道」
■蝦名大也釧路市長に訊く「まちを襲う構造不況の嵐を未来志向の都市経営で克服」
■リラィアブル佐藤暁哉社長に訊く「コーチャンフォー関東3店舗体制の構築を」

【医療】
●さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニックに「乳がん遺伝子検査」の重要性を訊く

【文化】
●長編映画「モルエラニの霧の中」とサツゲキ。いま、北海道発の映像文化を

【観光】
●星野リゾート・星野佳路代表に訊く「入り込み数を気にする愚。キモは顧客満足の深掘り」

【社会】
●「ほくていHD」の挑戦。通信インフラの郵便輸送を担い持株会社が不動産収益でカバー

【特別インタビュー】
■中国駐札幌総領事 劉 亜名氏「中国には中国の民主がある。日中の相互理解を促進」

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(78)─ちぐはぐさが目立つ小樽市のひきこもり支援体制
●戦争遺産をめぐる旅(79)─東京から疎開した火薬工場「第二陸軍造兵廠深谷製造所」

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