セイコーマートが25日から留萌・宗谷管内小中学校64校に地元・豊富町の牛乳使用アイスクリームを学校給食用に1万個供給開始

流通

 セイコーマートは25日から豊富町産牛乳を使用したアイスクリームを留萌・宗谷管内の小中学校等の給食用に配送する。これは、留萌振興局が学校給食を通じて地場産品への理解を深め、合わせて地場産品の消費拡大の機運を醸成するために進めている“学校給食再考ブロジェクト”の一環。

留萌振興局は、2010年度に「健康飲食料『牛乳・乳製品』消費拡大ニーズ調査等事業」を行い、その結果から学校給食を通じたアイスクリームの供給が牛乳の消費拡大に有効な手段であるという結論を得た。

 セイコーマートは、08年1月に「北海道との連携に関する協定」を締結しており、この協定に基づいて留萌振興局が11年9月、セイコーマートにアイスクリーム供給を打診。ただ、ネックとなったのは、各小学校に冷凍保管施設がないことや温度管理をしながら配送する手段がないこと。こうした課題に、セイコーマートは各学校にアイスストッカーを無償提供することや同グループの低温物流ネットワークを生かすなどして解決、25日から実施することが可能になった。

 具体的には、セイコーマートグループの豊富牛乳公社が地元豊富町の生乳から生産した牛乳を羽幌町にある同グループのダイマル乳品に送り、ここでバニラアイスクリーム(内容量60mℓ)を作り、同じくグループ会社の協立乳品(石狩市新港)が配送する。
 セイコーマートの製造、定温物流の機能を活用するもので、対象となるのは留萌振興局、宗谷総合振興局管内にある小中学校等64校で配られるアイスクリームは約9300個。

 地場の原料を使用して地場産アイスクリームの製造から配送までを一貫して自社グループで担い、学校給食に供給する事業は道内で初の取り組み。また、留萌から宗谷管内という広域分散地域の学校を対象にしたのも初となる。

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