北海道銘菓「ユカたん」のshop、ケーブルテレビ運営会社が札幌で2店舗展開へ

経済総合

 北海道銘菓「ユカたん」の専門ショップが、札幌市内で12月に開店する。「ユカたんshop手稲店」(同市手稲区)と「ユカたんshopナナイロ店」(同市中央区)がそれ。「ユカたん」は、40年以上にわたって道民に親しまれてきた銘菓で、単品カテゴリー専門店として展開する予定。(画像は、ニシムラファミリーの北海道銘菓「ユカたん」)

「ユカたん」は、ふわふわのシフォン生地に生クリームとカスタードクリームをブレンドしたクリームをたっぷり詰め込んだ菓子。製造販売していた西村食品工業(札幌市中央区)が2003年に破綻、事業を引き継いだ系列会社のニシムラファミリー(千歳市)が「ユカたん」や「レモンケーキ」のほか洋菓子、菓子パン、サンドイッチなどの製造も引き継いだ。しかし、ニシムラファミリーも2018年に自己破産。事業は、合同会社どさんこエナジー(苫小牧市)が承継、合同会社どさんこエナジーのニシムラファミリー事業部として現在に至っている。

 今回、「ユカたんshop」を展開するのは、ニューデジタルケーブル(岩手県花巻市)。同社は、苫小牧ケーブルテレビや花巻ケーブルテレビなどを運営している企業で、株主はインターネット接続サービス、「TikiTikiインターネット」を運営しているエヌディエス(岡山市南区)。同社の代表者は佐野浩一氏で、ニューデジタルケーブル、合同会社どさんこエナジーの代表者も兼務している。

 合同会社どさんこエナジーニシムラファミリー事業部は、冷凍パンと冷凍菓子の販売を主体にする事業にチャレンジするため「千歳店」(新富2丁目4-1)を10月にリニューアルした。これによって「ユカたん」、「レモンケーキ」の看板商品を守っていくとしている。「ユカたんshop」の単品カテゴリー展開は、こうした新たなチャレンジの一環として取り組むものとみられる。

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