出版取次大手トーハン(本社・東京都新宿区)の旧北海道支店跡地に明和地所(同・同都渋谷区)が、分譲マンションを建設する。同業の日本出版販売(同・同都千代田区)の旧北海道支店跡地もマンションが建設されており、出版取次大手2社の北海道支店跡地は、いずれもマンション用地になる。(写真は、明和地所が分譲マンションを計画しているトーハン旧北海道支店)
トーハン北海道支店は、札幌市中央区大通東9丁目99-1の国道12号線沿いにあったが、2021年8月30日から、同区南1条東6丁目2-6に移転した。旧北海道支店の跡地開発が注目されていたが、このほど明和地所がマンション(仮称・クリオ大通東9丁目マンション)を建設することが分かった。
敷地面積は約936坪(3089・71㎡)、そのうち建築面積として約312坪(1031・96㎡)を使って、鉄筋コンクリート造の地上15階建てのマンションを1棟建設する。戸数は133戸、延べ床面積約3519坪(1万1614・27㎡)、建物の高さは44・59m。着工は、2022年4月1日頃を予定している。建築主は、明和地所札幌支店(札幌市中央区)、設計、監理はアルファコート(同)、施工は未定。
隣接する大通東10丁目には、決済サービスのウェルネットが新社屋を建設、今年6月に発祥の地である札幌に本社を戻した。大通東7丁目から同12丁目にかけては、昭和感の残る建物が若干残っているが、トーハン旧北海道支店跡地にマンションが建設されることで、街路の新陳代謝が進む。
なお、日販旧北海道支店跡地(中央区北1条西13丁目)は、タカラレーベン(本社・東京都千代田区)が2019年12月に、分譲マンション「レーベン大通THE CENTRAL」(98戸)を竣工させており、出版取次大手の北海道支店跡地はいずれもマンション用地になる。