【動画】国内初の高層木造ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」、10月1日開業

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 三菱地所(本社・東京都千代田区)グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(同・同)は10月1日、札幌市中央区大通西1丁目12番地に、国内初の高層ハイブリッド木造ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」を開業、北海道に初進出した。外装や構造材に北海道産木材を使用し、旭川で加工した家具を揃え食材も道産を中心に提供するなど、北海道を体感できるライフスタイルホテル。大通公園に面した立地で、大通西1地区に新たな賑わいを発信する拠点になりそう。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、10月1日に開業した国内初の高層ハイブリッド木造ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」)
(写真は、道産木材の家具と植栽に囲まれた2階ラウンジ)

 ホテルは、地下1階、地上11階建て、延べ床面積は約1865坪(6157・06㎡)。1~7階は鉄筋コンクリート造で構造部分以外に木材を利用、8階は柱と梁、壁が鉄筋コンクリート造で床は道産トドマツのCLT(クロス・ラミネート・ティンバー=直交集成材)のハイブリッド造、9~11階は純木造。木材使用量は、構造躯体と外装を含めて約1200㎡で、そのうち8割が道産木材。構造躯体の木材使用量は国内最大規模となっている。

(写真は、木に囲まれた客室)

 客室は3~8階がギャラリーフロア、9~11階はキャビンフロアに分かれ、スタンダードダブル(広さ19・9㎡)からスイート(同47・8㎡)まで6タイプ、全134室。ギャラリーフロアの客室天井には、製材木材に鉄筋を配筋したコンクリート打設用型枠を使った高さ3・15mの木質天井になっており、洗面フロアの床も木を使っている。キャビンフロアは、柱や梁のない木材の箱状空間で、木に囲まれたキャビンのような客室。スイートは、デザイン性に優れたテーブルやソファも備え付けられている。客室には、テレビは設置せず(スイートのみバスルームにテレビを設置)、レコードプレーヤーと外装端材を利用したウッドスピーカーが備え付けられている。

 1階のレストランは、オープンキッチンスタイルで道産食材を使ったフレンチなどを提供、67席。2階のフロントラウンジは、道産木材を旭川で加工した家具が置かれ、多くの植栽を配置して真正面に広がる大通公園との一体感を醸し出すように工夫されている。木質の天井は、大通公園に向かって高くなるように傾斜がついており、開放感をより高めている。専用のDJブースがあり、各種イベントができ、夜にはテーブルに設けられた2ヵ所のファイヤーピットでバイオエタノールの炎を灯す。60席。レストランとラウンジは、北海道初出店のアクアプランネット(本社・三重県松阪市)が運営する。

 屋上は「アウトドアリビングサッポロ」として活用。ウッドデッキの床を敷き詰め、ファイヤーピットやソファスペースも設けられ、壁面を用いた「ルーフトップシネマ」の上映、グランピング体験、料理教室などのイベントが行われる。

(写真は、屋上の「アウトドアリビングサッポロ」)

 宿泊料金は、平均1万4000円(1泊朝食付き)から。12月中旬までは道民割引プランもある。客室に飾られている北海道をテーマにした写真などアートや、ラウンジの家具、植栽は購入できるシステムになっている。ロイヤルパークホテルアンドリゾーツ北海道・東北事業部マーケティング課の中村健太さんは、「北海道を五感で体感できる地産地消のライフスタイルホテルとして、ミレニアム世代など道内外の多くのお客さまに利用してもらいたい」と話している。

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