「ラルズマート」から「スーパーアークス」に転換、「発寒店」(札幌市西区)は激戦地モデル

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 ラルズ(本社・札幌市中央区)は27日、「ラルズマート発寒店」(同市西区発寒14条4丁目2-23)を「スーパーアークス発寒店」に転換オープンさせた。スーパーがひしめく激戦地で、価格対応力を含めた競争力を高めていく。(写真は、27日に転換オープンした「スーパーアークス発寒店」)
(写真は、水産コーナーの「さかなやの寿司」売り場。以下、店内の写真は許可を受けて撮影しています)

「ラルズマート発寒店」は、1991年に「ラルズストア」としてオープン、2006年に「ラルズマート」に転換した。それ以降、何度かリニューアルのタイミングがあったが今回、15年ぶりに屋号を「スーパーアークス」に切り替えて大幅なリニューアルを行った。投資額は約2億円。

 同店の売り場面積は、約510坪(約1687㎡)で「スーパーアークス」の業態では中型規模。このため他の「スーパーアークス」店舗のMD(マーチャンダイジング=商品政策)で成功している事例を抽出して、売り場に導入した。代表的なものとして水産コーナーの「さかなやの寿司」、ベーカリーコーナーの新設などがある。「さかなや」の寿司は、水産売り場の担当者が店内加工で調理するもので、ネタの新鮮さが売り。畜産売り場の担当者が店内加工で作った「お肉屋の惣菜」なども品揃えしている。また、ベーカリーコーナーでは、「100円ベーカリーコーナー」を新設したほか、400℃の専用オーブンで焼き上げたピザ、素材にこだわった角食、ラルズオリジナルのはちみつ入り「マリトッツォ」なども品揃えした。

(写真は、新設した「ベーカリーコーナー」)
(写真は、商品補充が省力化できるスライド棚)

 作業面では菓子やグロサリー商品補充の効率化が図れるスライド棚を新たに導入した。商品のSKU(在庫保管単位)は、以前に比べて約1000アイテム増やし、約1万のSKUにしている。商圏には、40代ファミリー層と60代以降の中高年齢層が多いため、こうした客層向けの品揃えを重視した。

 ラルズ営業本部販売統括部店舗運営部第3運営部の齋藤大樹ゼネラルマネジャーは、「当店の半径2㎞圏内には、食品スーパーや大型スーパーなどが多数展開しており激戦地。お客さまを呼び込める価格対応力を今後も磨いていきたい」と話していた。

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