江別の食・観光発信拠点「EBRI」とホッカイドウ競馬「Aiba」の異色組み合わせ

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 江別市の歴史的建造物、旧ヒダ煉瓦工場(江別市東野幌町)の外観を生かした食と観光の発信拠点「EBRI」(エブリ)とホッカイドウ競馬の場外発売所「Aiba江別」が、コンビを組むことになる。食と観光の発信拠点と場外発売所という異色の組み合わせが生まれる。(写真は、8月30日にオープンする「Aiba江別」と「EBRI」=右の建物)

「EBRI」は、1951年に建設されたヒダ煉瓦工場を生かした建物。77年に工場の操業が停止になり、98年にヒダ煉瓦工場は廃業になったが、建物はそのまま残された。江別の発展に寄与してきたシンボル的な建造物ということで、市は2000年に工場を買い取ったものの、活用策はなかなか決まらなかった。

 当初は、福祉施設にする案もあったが、最終的に食と観光の発信拠点として整備することが決まり、指定管理者制度を導入、その運営業者が自己資金で内部の大幅な改修を終え、2016年3月に「EBRI」として新たなスタートを切った。

 オープン時には、地元の有名スイーツ店が出店するなど注目を集めたが、有名店は内紛もあって退店。以降は、集客力に課題を抱えた状態が続いた。運営業者が自ら飲食店を開くなど起死回生を狙ったが、コロナ禍ということもあって発信拠点として、十分にその機能を発揮できない状態が続いている。

 そんななか、市内野幌町68番地の国道12号線沿いのビル内にある「Aiba江別」の移転先として、「EBRI」東側駐車場敷地が使われることになった。今年春頃から建設が始まり、現在はほぼ完成している。ホッカイドウ競馬によると、現在の場外発売所は8月16日(月)で休止、同月30日(月)から新しい場外発売所がオープンするという。

 かつて「EBRI」オープン時に、三好昇市長は「どの自治体も歴史的建造物の保存方法に苦慮している。今回の方法は他の自治体のモデルになるだろう」と胸を張っていた。あれから5年、「Aiba」と歩むことになる「EBRI」は新たな魅力を発信できるだろうか。ちなみに「EBRI」は、江別(Eebetsu)と煉瓦(Brick)の造語。

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