第3回ニトリレディスゴルフトーナメントが26日、最終日を迎え通算14アンダーの202をマークしたアン・ソンジュ(韓国)が優勝した。舞台となった桂ゴルフ倶楽部(苫小牧市)18番ホール付近に用意された仮設の観客席には多数のギャラリーが詰め掛け、最終組でプレイするアンのウイニングパットを見つめた。静寂の中、カップインすると拍車と歓声が響き、アンは同じ組の女子プロと抱き合い涙を流した。表彰式では、「北海道で良い思い出ができた。応援ありがとうございます」と喜びを表していた。(写真左は、優勝トロフィーを授与されたアン・ソンジュと似鳥昭雄大会会長、写真右は大会運営に協力した多くのボランティアとアン、似鳥氏など)
ニトリレディスは、日本ツアーに組み込まれているトーナメントだが、過去2回の優勝者はいずれもツアー初優勝者が誕生した大会。今回もツアー初優勝者が出るかどうかが注目されたが、2年連続賞金女王のアンが14アンダーという好成績で優勝を飾った。とりわけ
2日目のスコアは9バーディの63でコースレコードを達成、勢いは最終日まで続いた。
表彰式で大会会長の似鳥昭雄ニトリホールディングス社長が挨拶、「最終日に多少雨が降ったが、暑くも寒くもなくゴルフ日和に恵まれた。参加選手に数多くの感動を与えてもらった。アンさんの最終ホールでは、ボールがグリーンを外れ、左前下がりという難しい位置にあったが、それを見事にピンそば50㌢につけた。さすが、私たちとは違うなと思った」と語り、ギャラリーを沸かせた。
その後、似鳥社長から賞金1800万円の盾とトロフィーが授与された。優勝記念のブレザーをアンに着せる場面では、ブレザーがやや小さく見えたのか、似鳥社長が自分のブレザーを脱いで着せようとする仕草をして笑いを誘った。
アンは今季日本ツアーで2勝目、ツアーは残り12試合でトップの全美貞(ニトリレディスでは2位)と2000万円差。ニトリレディスの優勝で3年連続賞金王への道がさらに近づいた。