ラーメン店運営の時計台観光(本社・札幌市中央区)は、コロナ禍の緊急事態宣言解除後の6月下旬に「味の時計台厚別店」(札幌市厚別区厚別東5条3丁目24—55)を新ブランドの「アジノトケイダイ」に転換オープンする。(写真は、ブランド転換に向けて店舗工事が進む「アジノトケイダイ」)
時計台観光は、昨年秋に全国で横浜家系ラーメン「魂心家」を展開するトイダック(本社・神奈川県大和市)の鴨田誓一代表取締役が個人で前オーナーから全株取得、事業を引き継いだ。鴨田氏は、まず不採算店舗2店舗を「魂心家」にブランド転換、赤字体質の脱却を進めてきた。一方で、「味の時計台」ブランドを守るため、レシピと価格の見直しを進めている。
こうした中で、「味の時計台厚別店」は5月10日で営業を終了、新ブランド「アジノトケイダイ」として再出発することにした。コンセプトは、「時の時計台」と「魂心家」の融合で、とんこつスープをベースに「白」、「赤」、「黒」の3種類の味噌ラーメンを揃え、とんこつ塩ラーメン、つけ麺2種類も用意する。ライスは終日無料サービス。
「アジノトケイダイ」のブランド名は、利用客や社員から一般公募して選考、ロゴマークも従来のものをデフォルメして製作した。同社によると「新ブランドの店舗は『厚別店』のみで、このブランドでのチェーン化は考えていない」(店舗管理・商品企画部)としている。
店舗がある場所は、国道12号線で交通量が多く、付近には「とんかつ玉藤厚別店」、「ガスト札幌厚別店」、「吉野家12号線厚別東店」、「麺や虎鉄厚別店」など飲食店も多い。時計台観光は、「アジノトケイダイ」の看板を大きく掲げることで、変わる時計台観光をアピールする。