今年創立70周年を迎える札幌市円山動物園とHBC(北海道放送)は、「70周年共同プロジェクト」を実施する。25日、円山動物園の加藤修園長とHBCの松本哲也常務が覚書に調印、HBC本社8階ラウンジでキックオフセレモニーを実施した。(写真は、70周年共同プロジェクトのキックオフセレモニー。左から円山動物園のマスコットキャラクター「マルヤマン」、加藤修園長、HBCの松本哲也常務、「もんすけ」=HBC提供)
HBCは、これまでも円山動物園の紹介番組を放送したり、園内の施設でアナウンサーの朗読会を開いたりするなど協力関係にあった。今年、両者が創立70周年を迎え、HBCが国連のSDGメディア・コンパクトに加盟したこともあって覚書に調印、共同プロジェクトを進めることにした。プロジェクトの具体的な内容は今後詰めることにしているが、環境に関するシンポジウム開催やコロナ禍で中断している朗読会の再開などのほか、HBCは放送や自社の配信プラットフォームを通じて動物たちのメッセージを発信する。
キックオフセレモニーで加藤園長は、「日々動物を通じて地球環境や自然について学んでほしいという思いで活動しているが、HBCという力強いパートナーができ、うれしく思っている」と挨拶した。
円山動物園は、3月に災害時に発電機を稼働させるための燃料供給協定を中和石油(本社・札幌市中央区)と締結したほか、多摩動物公園(東京都日野市)とゾウの疾病予防や繁殖などで協力協定を結んだ。さらにサッカーJ1のコンサドーレ(札幌市西区)、鳥の生息環境保全の目に活動している国際NGO、バードライフ・インターナショナル東京(東京都中央区)と森の環境保全や生物多様性の重要性を子どもたちに向けて啓発する三者協定も結んでいる。