横浜家系ラーメン「魂心家」が苫小牧進出、「味の時計台」から転換2店舗目

経済総合

 横浜家系ラーメン「魂心家」を展開するトイダック(本社・神奈川県大和市)の鴨田誓一代表取締役(57)が昨年10月に個人で事業承継した時計台観光(同・札幌市)は、3月12日(金)に「苫小牧魂心家」(苫小牧市日吉町1ー2ー7)をオープンさせる。「味の時計台苫小牧店」からの転換で、時計台観光の立て直しの原動力にする。(写真は、改装中の「苫小牧魂心家」)

 トイダックは、関東や関西、東海、北陸、中部で横浜家系ラーメン「魂心家」を30数店舗展開しており、代表取締役の鴨下氏が「味の時計台」を経営することで事実上、北海道に足場をつくった。鴨田氏は、「味の時計台」の再生を目標に掲げており、現在は味と価格について再チャレンジする準備を進めている。

 ただ、時計台観光の経営状況は厳しく、昨年中は承継後も単月の赤字経営から脱出できなかった。このため、成長を牽引する役割として一部店舗の「魂心家」への転換を決め、今年1月9日に「味の時計台東苗穂店」(札幌市東区)を「東雁来魂心家」に転換。「魂心家」は、濃厚でまろやかな「濃まろ豚骨スープ」とそれにあった特注の中太ストレート麺が特徴で、麺は硬めで噛み応えがある。1杯700円前後でご飯が食べ放題なのが特徴。

 この転換によって、売り上げは1日当たり5倍になるなど好調のため、「味の時計台苫小牧店」も「魂心家」に転換、2店舗で利益体質を構築した上で、「味の時計台」存続に向けた体制を築く考え。鴨田氏は、「『魂心家』への転換はこの2店舗とし、1店舗を豚骨味噌ラーメンの別ブランドとするほか、『駅前総本店』、『発寒店』、『美園店』は『味の時計台』のブランドを存続する」と話している。「苫小牧魂心家」では12日から3日間、オープン記念としてラーメン1杯500円で提供する。

 なお、苫小牧市内では、3月11日(木)に横浜家系ラーメン「前田家」も明野新町1丁目2ー20の「いきなり!ステーキ苫小牧店」跡にオープン。こちらもオープンセールとして醤油・塩を並500円で提供する。
(写真は、苫小牧市明野新町の横浜家系ラーメン「前田家」)

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