北海道エアポートがサッポロビール、北海道コカ・コーラと災害時連携協定

経済総合

 北海道エアポート(本社・千歳市)は、3月1日から稚内、釧路、函館、帯広、女満別の5空港運営事業を開始、先に共通化していた新千歳、旭川の運営と合わせて道内7空港の一体運営が始まったことを機にサッポロホールディングス(同・東京都渋谷区)及びサッポロビール(同・同)、北海道コカ・コーラボトリング(同・札幌市清田区)と「災害時連携協定」を締結した。(写真は、「災害時連携協定」の締結式。左からサッポロビール・小野寺哲也上席執行役員北海道本部長兼北海道本社代表、北海道エアポート・蒲生猛社長、北海道コカ・コーラボトリング・佐々木康行社長)

 北海道エアポートは、災害時において航空便の欠航でターミナルビル内に滞留者が発生した場合に備え、飲料や食料の備蓄をしている。ただ、最近は大規模な台風や豪雪の発生が増えており、備蓄以外にも物資の調達が必要になると判断、災害時協定を結ぶことにした。

 この協定は、災害時、雪害時に各空港ターミナルビルに滞留者が発生した場合、飲料、食料の調達供給の協力関係を構築するもので、サッポログループはポッカサッポロフード&ビバレッジ(本社・名古屋市中区)の飲料水やスープも提供する。一方、北海道コカ・コーラは、これまでも新千歳空港内の倉庫にある備蓄水の提供や災害発生時における飲料水の無償提供に取り組んできたが、今回の協定を機に他の6空港にもこうした取り組みを広げる。また、新たに新千歳空港内に防災ステーションとして「電光掲示板付き災害対応型自販機」とマスク等を販売する自販機をセットで2台、4月中に設置する予定で他空港でも設置を検討する。

 新千歳空港国際線ターミナル2階のポルトムホールで行われた調印式で、北海道エアポートの蒲生猛社長は、「気候変動で大雪や台風が増えているため、各空港で欠航に伴う滞留者対応が求められている。今回の協定で利用者の安全・安心を図っていきたい」と話した。サッポロビールの小野寺哲也上席執行役員北海道本部長兼北海道本社代表は、「7空港の安全と安心のためにしっかりと連携をとって責任を果たしていきたい」と話し、北海道コカ・コーラの佐々木康行社長は、「安全安心の取り組みがさらに強化できる」と述べた。

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