2020年5月に老朽化で全面閉館した商業施設「ススキノラフィラ」(札幌市中央区南4条西4丁目4番地1)の後継施設の概要が、明らかになった。地下2階、地上18階建てで物販、飲食、サービス店舗、シネマコンプレックス、ホテルの複合施設で、23年冬頃に営業を開始する予定。(写真は、解体工事中の「ススキノラフィラ」=2020年9月頃)
道が4日、「北海道地域商業の活性化に関する条例」に基づき、特定小売事業施設新設届出書を公表したため分かった。届出者は、東急不動産(本社・東京都渋谷区)、竹中工務店(同・大阪市中央区)、イトーヨーカ堂(同・東京都千代田区)、アインファーマシーズ(同・札幌市白石区)、キタデン(同・同市中央区)の5社連名。
特定小売事業施設の名称は、仮称「札幌すすきの駅前複合開発計画」。敷地面積は約1562坪(5157㎡)、地下2階、地上18階建て、延べ床面積約1万6211坪(5万3498㎡)。地下2階はイトーヨーカドー店舗(面積約679坪=約2243㎡)、地下1階もヨーカドー店舗(面積約487坪=約1610㎡)、1階はアインズ&トルペ店舗(面積約330坪=約1091㎡)と飲食店舗、2階は物販店舗(面積約376坪=約1242㎡)と飲食店舗、サービス店舗となっている。
3~4階は飲食店舗とサービス店舗、5階から7階の一部がシネマコンプレックス、7階の一部から18階までがホテルとなっている。物販店舗の総面積は約1874坪(6187㎡)、飲食店舗の総面積は約909坪(約3000㎡)、サービス店舗の総面積は約121坪(約400㎡)、シネマコンプレックスの総面積は約1666坪(約5500㎡)、ホテルの総面積は約5666坪(約1万8700㎡)。
集客予定数は、1日当たり約2万4000人。建築確認申請は21年4月1日に予定、大規模小売店舗立地法に基づく新設届出は22年秋頃に行う。建設工事の着手は21年6月25日を予定しており、営業開始は23年冬頃になる。
ススキノラフィラの建物は、現在解体工事中。解体事業者は、竹中工務店と田中建設工業(本社・東京都港区)で、解体期間は20年6月24日から21年6月24日となっている。