札幌と苫小牧の間がより近くなるーー道央自動車道「苫小牧中央インターチェンジ」が13日15時に開通した。北海道とNEXCO東日本北海道支社(札幌市厚別区)が整備を進めてきたもので、東と西にしか道央道のインターチェンジ(IC)がなかった苫小牧市の交流人口拡大に繋がる。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、道央道「苫小牧中央IC」の料金所ゲート)
多くの人が実感していたのが、道央道を利用して苫小牧中心部へ行く際のストレス。「苫小牧東IC」で降りても、「苫小牧西IC」で降りても中心部に向かうには30分はみておかなければならなかった。
「苫小牧東IC」は、道央道が「千歳IC」から延伸された1978年に設置され、「苫小牧西IC」は80年に延伸された時に設置されている。高速自動車道のIC間の平均距離は約10㎞なのに対して「苫小牧東」と「苫小牧西」は約17・6㎞もある。
細長い地形の苫小牧市にとって、東と西に配置すれば利便性は確保できるという発想があったかどうかは分からないが、中心部からICが遠いことによる中心市街地の空洞化は、苫小牧市も例外ではなかったようだ。
今回、市や商工会議所、周辺自治体で構成される「苫小牧地方総合開発期成会」の要望を受ける形で道とNEXCO東日本北海道支社が「苫小牧東IC」と「苫小牧西IC」の中間地点に「苫小牧中央IC」を整備した。総事業は約30億円。開通に先立ち、13日10時から苫小牧市民会館で開通記念式典、12時から通り初めが行われ15時に開通した。
道央での自動車専用道のIC新設は、スマートICを除けば2013年8月に開通した「新千歳空港IC」以来となる。「苫小牧中央IC」より7年も前に開通した「新千歳空港IC」だが、地元の期待度という点では大きな差があるようだ。
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