家具・インテリア、ホームファッション量販最大手のニトリ(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)は12月11日(金)、国内最東端の店舗として「中標津店」(標津郡中標津町桜ケ丘3ー26ー1)をオープンさせる。ニトリが北海道の「町」に店舗を出店するのは、釧路郡釧路町の「釧路店」に続いて2例目。(ニトリの看板が中標津町にも登場=写真は、「ニトリ美園店」)
現在、ニトリは道内に23店舗(内訳はニトリ21店舗、ニトリEXPRESS1店舗、デコホーム1店舗)を出店しているが、「釧路店」を除いていずれも札幌市や旭川市、函館市、帯広市など人口の多い市に立地してきた。「釧路店」も釧路市と隣り合わせの商業集積地に出店しており、釧路市内と言ってもよく、純粋に町に出店するのは今回が初めてとなる。
中標津町の人口は、20年11月末で2万3214人。根室市の同時点での人口は2万4566人だが、空港があるなど交流人口も多く、根室管内1市4町の中心的な役割を果たしている。ニトリが根室市ではなく中標津町を出店地に選択したのは、こうした交流人口の多さに着目したもの。
店舗面積は、ニトリの標準店舗の半分ほどの約769坪(2538㎡)で駐車場の収容台数は92台。営業時間は、平日が午前11時から午後7時、土日祝が午前10時から午後8時。12月11日のオープン日から21日(月)までは、午前10時~午後8時まで営業する。
ニトリの月次国内売上高前年比は、直近の11月で既存店が113・4%、全店が116・3%と二けた増となっている。在宅勤務需要の継続でホームオフィス家具の売り上げが好調で、ホームファッション品全般も伸びたという。またTVCM効果で季節家電や季節商材の寝具、寝装品も売り上げを牽引している。