札幌駅前通に面した札幌市中央区北3条西4丁目にある「札幌第一生命ビルディング」の解体工事が始まった。ビルの周囲は解体工事用のフェンスに覆われ始めており、間もなく屋上に据えられた時代感のある鳩がオリーブをくわえたイラストが描かれた看板も姿を消す。(写真は、解体工事が始まった「札幌第一生命ビルディング」)
札幌第一生命ビルディングは1955年に竣工し、57年に増改築して現在のビルになった。2003年には耐震リニューアル工事を行った。敷地面積は約383坪(1267㎡)で地下1階、地上9階建て、延床面積は約3538坪(約1万1677㎡)。設計、施工は竹中工務店(本社・大阪市中央区)。71年の地下鉄開通後には地下鉄「さっぽろ駅」の地下通路と接続、11年に札幌駅前通地下歩行空間が開通する前までは、「さっぽろ駅」の地下通路と接続している南端のビルだった。
解体工事は、竹中・岩田地崎・伊藤解体工事共同企業体が手掛け、本間解体工業(本社・札幌市西区)も参加する。工期は20年12月1日から21年12月31日となっている。
第一生命保険(本社・東京都千代田区)は、「札幌第一生命ビルディング」の解体後に商業施設やオフィスの地上13階建て複合ビルを22年度にも竣工させる考え。