ホームセンター事業の持ち株会社DCMホールディングス(HD、本社・東京都品川区)の100%子会社であるDCMサンワ(同・青森県青森市)は、12月1日からフランチャイズ(FC)展開している低価格食品スーパー「業務スーパー」部門を切り離し、新設した三和物産(同・同)が運営する体制にする。(写真は、DCMサンワがホームセンター内で展開している「業務スーパー」コーナー)
DCMサンワの前身であるサンワドーは、2003年に神戸物産(本社・兵庫県加古郡稲美町)とFC契約。まず東北の「サンワドー」店舗内で「業務スーパー」のコーナーを設けて運営を開始。13年には北海道の「サンワドー」店舗内にも「業務スーパー」のコーナーを設け、ホームセンターと食品スーパーの一体型店舗を増やしていった。一時は、ホームセンター22店舗のうち18店舗に「業務スーパー」を展開していた。
15年7月にサンワドーはDCMHDの完全子会社となり、名称を「DCMサンワ」に変更。DCMHDはホームセンター事業に特化する方針のため、DCMサンワの「業務スーパー」事業は見直しを余儀なくされ、今年から閉店が加速。北海道の「登別店」(登別市)、「砂川店」(砂川市)、「札幌新道店」(札幌市北区)などが営業を終了している。
DCMHDは、来年3月に持ち株会社から子会社5社を統合・合併した新会社に移行するため、DCMサンワが展開していた「業務スーパー」部門を切り離すことになり、DCMサンワの創業家が出資する三和物産が事業を承継することになった。
DCMサンワが展開している「業務スーパー」は現在、東北11店舗と北海道の「函館本通店」、「上磯店」(北斗市)の2店舗。ホームセンター内の店舗は11店舗あるが、12月1日からは専用レジでの会計となるほか、DCMHDの「マイボカード」などの利用ができなくなる。
なお、DCMサンワは統合に向けて不採算のホームセンター店舗の見直しも進めており、「青森南店」(青森市)を9月30日に、「函館本通店」(函館市)を10月31日に閉店、「札幌新道店」も11月30日(月)に閉店する。