恵庭開発が函館のビジネスホテル『リソル函館』の信託受益権取得、北海道新幹線新函館開業を睨み投資活発化

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 恵庭カントリー倶楽部や登別カントリー倶楽部を所有・運営する恵庭開発(札幌市、柴田陽子社長)は、函館のビジネスホテル「リソル函館」を取得した。同ホテルはJR函館駅から徒歩3分と近く、観光やビジネスの利用が多い。恵庭開発では、今後北海道新幹線の新函館開業によって需要が見込めると判断、同ホテル取得を皮切りに函館地区での事業拡大を目指す。
 
「リソル函館」は、旧ミサワリゾートが運営するフィットネス330として開業。その後、ミサワリゾートは、三井不動産と資本提携、事業協力しリゾートソリューションに商号変更、ホテル名称も変更した。
 
 土地建物は、みずほ信託銀行が所有し不動産投資顧問のダヴィンチが組成したファンドが信託受益権を持っていたが、そのファンドがデフォルト(債務不履行)を起こしたため信託受益権の売却先を探していた。
 
 恵庭開発は、この信託受益権を5月中旬に取得したもので、今後10年間に亘って安定的な賃料収入を見込めるという。投資利回りは10数%。信託受益権の取得価格は明らかにしていない。運営は従来どおりリゾートソリューションの子会社が継続して行なう。
 
 リソル函館は、客室数が110室で、函館の景色が一望できる最上階のレストランやアロマリラクゼーションサロンが人気。
 
 恵庭開発は、恵庭CCや登別CCを所有・運営しているが、これまでにJR札幌駅前のセンチュリーロイヤルホテルの運営を行ったこともある(その後転売)。
 
 北海道新幹線の新函館開業が3年後に迫り、北海道の玄関口として今後函館が観光、ビジネスの拠点として活況を示すと見て、新たなビジネスチャンスを求めることにした。恵庭開発では函館地区の事業を統括する現地子会社の設立を検討していく考え。

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