恵庭カントリー倶楽部や登別カントリー倶楽部を所有・運営する恵庭開発(札幌市、柴田陽子社長)は、マルハニチロホールディングスから函館国際ホテル(函館市大手町)の全株式を取得し、8月1日に子会社にする。函館国際ホテルは函館を代表するシティホテルで宿泊と宴会をあわせて年商約15億円。マルハニチロホールディングスは、ノンコア事業については売却する意向で、今回の函館国際ホテルの売却もその一環。社長には柴田陽子恵庭開発社長が兼務で就任、現在の中村由紀夫社長は取締役相談役として今後も運営をサポートしていく。(写真は、柴田陽子社長=恵庭開発会社案内より転写)
 
 函館国際ホテルは、旧ニチロの本社跡地に1971年前に建設された。その後、ニチロとマルハの合併により、マロハニチロホールディングスが設立されたため同社の全額出資子会社になっていた。資本金は4億5000万円。
 
 2012年3月期の売上高は、14億2500万円。宿泊で7億円弱、宴会で約8億円を売り上げており、従業員は約120人。恵庭開発への売却額は非公表だが、マルハニチロホールディングスは、今後のホテル経営を勘案して継続的に事業経営する意向を示した恵庭開発に売却することにした模様。函館国際ホテルはここ数年、赤字が続いており2010年3月期は1億5100万円の純損失、11年3月期は1億1300万円の純損失、12年3月期は1300万円の純損失を計上している。
 マルハニチロホールディングスは、今回の売却で約20億円の特別損失を計上する。
 
 
 恵庭開発は、今後5億円程度を投資してリニューアルを行い、函館を代表するホテルとしてさらに競争力を高めていく考え。
 
 恵庭開発は、北海道新幹線の開業が3年後迫っていることから函館観光が活発になることを見越して、拠点確保を急いでいる。5月中旬には、ビジネスホテル「リソル函館」を取得している。「リソル函館」は、旧ミサワリゾートが運営するフィットネス330として開業。その後、ミサワリゾートが、三井不動産と資本提携、事業協力しリゾートソリューションに商号変更、ホテル名称も変更していたもので、恵庭開発は土地建物を所有するみずほ信託銀行の信託受益権者だったファンドから、信託受益権を取得、安定的な賃料収入を見込んでいる。
 
 恵庭開発では、函館地区でビジネスホテルとシティホテルの2ホテルを確保することになるため、今後は相乗効果も高めていく。


1人の方が「この記事が参考になった」と言っています。