新千歳空港ターミナルビルを運営する北海道空港の社外取締役を務めている北洋銀行相談役の高向巖氏(73)が6月末に退任し、代わって同行の横内龍三会長(67)が就任する。北海道空港の株主総会が行われる6月末に正式決定する。北洋銀行は武井正直元会長時代から北海道空港の社外取締役ポストを務めており、4月1日付で高向氏が同行会長を退いたため新会長に就任した横内氏と交代することになった。(写真は、横内龍三北洋銀行会長)
北海道空港は、北海道や千歳市などが出資する第3セクターで社長は元道副知事の山本邦彦氏(64)。社長以外の取締役はプロパーが務めているが、社外取締役には、日本製紙や王子製紙、東京急行電鉄、フジテレビジョンのほか道内企業では北海道電力と北洋銀行の会長や相談役がそれぞれ就任している。
北洋銀行は、2000年から05年まで同行会長を務めた武井氏(故人)が北海道空港の社外取締役に就いていたが、高向氏が同行会長になったことで交代。北洋銀は今年4月のトップ人事で横内頭取が会長に、石井純二氏(61)が頭取に就き、高向氏は相談役に退いた。
高向氏は6月末に同行の取締役も降りることから、横内氏が北海道空港の社外取締役に就くことになった。
なお、北海道銀行の堰八義博頭取(57)は、北海道空港の社外監査役を08年6月から務めている。