札幌市東区本町2条6丁目6ー50の環状通沿いにあった食品スーパー「プライスマート苗穂店」の跡地を利用した建物の建設が始まった。既に環状通側には工事用シートが取り付けられ敷地には建物の配置を示す仮囲いも設けられている。ただ、掲示されている建築基準法の確認標識には20日現在で建築主の記載がなく何が建設されるのかが不明。コンビニ?携帯ショップ?ファストフード?往来する人たちの関心を呼んでいる。(写真は、「プライスマート苗穂店」跡地で始まった建物建設工事)
(写真は、建築主や注文者が未記載の標識)
「プライスマート苗穂店」は、1977年に住友石炭鉱業(後に分社によりジョイに)のスーパーとしてオープン。ジョイは2008年4月、当時のマックスバリュ北海道(現イオン北海道)に吸収合併されたが、屋号は継承され、2020年1月31日に閉店、43年間の役割を終えた。隣接する模型・鉄道模型、文具の「トイメイツ」も同時期に建設され、昨年12月に閉店した。
「プライスマート」の建物は、今年4月初旬から解体工事が始まり6月中旬には更地になったが、「トイメイツ」の建物はそのまま残されている。今回、建物の建設が始まったのは、「プライスマート」跡地の約650坪を利用したもの。建物の設計、監理はAC-K設計(札幌市白石区)、施工は竹内建設(同市豊平区)。工事期間は20年8月17日から同年12月2日まで。
この建設工事現場には、「建築基準法確認済票」と「労災保険関係成立票」が掲示されているが、建築主、注文者の欄が空白のままとなっている。こうした標識に建築主、注文者の記載がないのは珍しい。このことがかえって注目を集め、コンビニや携帯ショップ、ファストフード、パン専門店、回転寿司など道行く人たちの関心を集めている。なお、土地所有者は札幌市東区の個人となっている。(※2020年8月20日現在の情報)