書店減少下、書籍売り場を積極開設する「東光ストア」

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 街中の書店が消えていく中で、アークス(本社・札幌市中央区)グループの東光ストア(同・同市豊平区)が、店舗内に自前で書籍売り場を設置している。25日には「麻生店」(同市北区北40条西4丁目2ー15)に「BOOKコーナー」を開設、書店代替の役割を果たす考えだ。(写真は、25日に開設する東光ストア「麻生店」のBOOKコーナー)

 東光ストア(本社・札幌市豊平区)は、以前から「平岡店」(札幌市清田区)、「藤野店」(同市南区)で書籍売り場を自前で展開している。昨年6月には自己破産したなにわ書房(本社・札幌市中央区)が入っていた「北広島店」(北広島市栄町1丁目2ー1)の書籍売り場を引き継ぎ、自前展開に切り替えた。
 
 また、なにわ書房が展開していた「行啓通店」と「円山店」(いずれも札幌市中央区)の書籍売り場はなにわ書房の業務提携先だった大垣書店(本社・京都市北区)が引き継いでいる。その他にも、「南郷13丁目店」(同市白石区)、「あいの里店」(同市北区)では「TSUTAYA」のFC(フランチャイズ)で売り場展開しており、こうした書籍売り場のノウハウを生かして、今回、「麻生店」で書籍売り場を開設することにした。

 場所は、1階食品売り場と隣接した約65坪(バックヤードを含む)のスペースで、以前は「メガネサロン ルック」が展開していたところ。「メガネサロン ルック」は2階に移転している。25日午前9時にオープンし、先着500人にノベルティとしてマスクケースに使えるクリアホルダーをプレゼントする。新しい生活様式のための感染予防グッズにもなる。
 東光ストアでは、「書店はネットの台頭などで縮小傾向にあるが、そういう中だからこそリアルな売り場に商機が出てくるのではないか」(広報)と話している。

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