JR札幌駅に直結している商業施設「パセオ」イースト地下1階の北口地下歩道に面した10代~20代向けブランド店舗「セシルマクビー」など3ブランド店舗が、年内をめどに閉店する。同ブランド店舗を運営しているジャパンイマジネーション(本社・東京都渋谷区)が「セシルマクビー」など全国約90店舗の年内撤退を決めたため。(写真は、「セシルマクビー札幌PASEO店」)
女性向けアパレルブランドを展開する同社は、若者ファッションをリードする存在で、「セシルマクビー」は1990年代にギャル系人気ブランドとして定着。しかし、徐々にブームが去り、ファストファッションの隆盛で2007年1月期をピークに売り上げが減少。15年1月期からは赤字計上を余儀なくされていた。今年に入ってからはコロナの影響による休業でさらに売り上げが減少、抜本改革を迫られていた。
このため、同社はコロナ禍の生活様式、消費行動、価値観の劇的変化に対応できる体制を構築するため、アパレルブランド事業の再構築を決めた。具体的には子会社を含めて展開している11ブランドのうち、「アンクルージュ」、「ジェイミーエーエヌケー」、「デイシー」、「スタニングルアー」の4ブランドに集約して店舗とEC事業を進める。これら以外の「セシルマクビー」「エージープラス」「ビーラディエンス」「ルモアーズ」「ファビュラスアンジェラ」「ソフィラ」「カシェック」など7ブランドの店舗は閉店する。
北海道では、パセオ内に「セシルマクビー」や「アンクルージュ」「ビーラディエンス」「ファビュラスアンジェラ」の店舗があるが、年内に「アンクレージュ」以外は閉店することになる。