ホームセンターを全国展開している、業界3位のコメリ(本社・新潟市南区)の札幌1号店となる大型ホームセンター「コメリパワー札幌発寒店」(札幌市西区発寒10条14丁目)の建設が始まった。(写真は、「コメリパワー札幌発寒店」の建設現場。「DCMホーマック発寒追分通店」の看板が見える立地)
コメリはこれまで苫小牧市や旭川市、帯広市など札幌市以外で「コメリパワー」出店してきたが、今回初めて札幌に店舗を設ける。奇しくも出店場所は、業界首位のDCMホールディングス(本社・東京都品川区)子会社、DCMホーマック(同・札幌市厚別区)の「発寒追分通店」(西区発寒9条14丁目)と近い立地。互いの屋上看板が見える近距離で激突する。
コメリの出店場所は、追分通沿いにある家電量販店ヤマダ電機(本社・群馬県高崎市)が展開する「テックランド発寒店」の東側隣接地。以前は農地だった場所で農地転用と都市計画法に基づく開発行為を行い、このほど建設工事に入った。敷地面積約4908坪(1万6198・88㎡)、建築面積約2945坪(9719・26㎡)、鉄骨造の平屋建て、延べ床面積は約2923坪(9647・86㎡)で、売り場面積は約2832坪(9446㎡)。
建物の設計、監理はT&N北海道設計事務所(札幌市東区)、施工は熊谷組(本社・東京都新宿区)北海道支店(札幌市中央区)。工事は当初より1年強遅れてスタートした。営業開始は来春になりそう。
コメリは、2014年12月に「コメリパワー苫小牧東店」(苫小牧市)を出店して以降、砂川市、帯広市、旭川市、岩見沢市、名寄市の6都市に計7店舗出店してきた。ただ、札幌市には未進出で今回が初の店舗。函館本線の跨線橋を使えば「DCMホーマック発寒追分通店」と商圏は重なる。「コメリ」VS.「DCMホーマック」はこれまでも地方都市対決をしてきたが、初の札幌対決は両社の今後の戦略を占う試金石となりそう。ちなみに、コメリは、札幌市清田区にも「コメリパワー札幌北野店」の出店を計画している。