ドーコン火災から8ヵ月、本社ビル解体へ

社会・文化

 総合建設コンサルタント、ドーコン(本社・札幌市厚別区)の本社ビル火災から8ヵ月、本社ビルが解体される見通しだ。再活用に向けた検討も行われたが、リノベーションを断念、建物を解体して新たにサイズをひと回り小さくして新本社ビルを建設するもようだ。
(写真は、火災の跡を残したままのドーコン本社ビル)

 ドーコン本社ビルの火災が発生したのは2019年10月29日の未明。4階から出火、吹き抜け構造が火の回りを早くしたが、出火原因は消防の火災原因調査でも特定できなかったようだ。火災後、本社を札幌市中央区大通西4丁目の新大通ビル3階に移転、各本部など事務所は市内のオフィスビルに分散して昨年末から業務を再開させている。

 現在の本社ビルは、写真のように火元の4階より上の壁面には焦げたような跡が今も残り、最上階まで足場が組まれた箇所がある状態で残されている。また、厚別青葉通側のビル壁面は一面にわたって白いシートで覆われている。本社ビルは、鉄筋コンクリート造の地下2階、地上10階建て、延べ床面積2万3000㎡。1997年に竣工、ドーコン社員や関係会社社員など約1000人が常時働いていた。
 
 本社解体後は、これまでよりも規模の小さい建物を建設、本社機能をスリム化するとともに関係会社を集約させずリスク分散する予定だという。

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