食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)は3日、2020年5月度の売上高前年比を開示した。既存店売上高は前年同月比114・7%となり、コロナ下で買い物需要が堅調に推移していることを示した。(写真は、帯広市内の「ダイイチみなみ野店」)
既存店売上高が、10%を超える伸びを見せたのは閏年で昨年より1日多かった2月と4月に続き3回目。コロナ下で、家庭内での調理が増えたことや日用雑貨の好調な売れ行きが影響した。全店ベースでは、3月に「豊岡店」(旭川市)が閉店したため全23店舗になったが、1店舗減でも同112・1%と二ケタ増を達成した。
全店ベースの部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 109・6%
■水産 107・8%
■畜産 121・3%
■惣菜 99・9%
■デイリー 112・4%
■一般食品 109・0%
■日用雑貨 197・9%
■その他 97・9%
コロナによる外出自粛が始まって以降、畜産部門の伸びが生鮮3品の中で突出して伸びていることや、家庭内での料理が増える傾向にあるため惣菜の売れ行きが鈍いことが消費傾向に現れている。
なお、全店ベースの客数は、前年同月比94・7%、客単価はs同118・3%となった。買い物頻度が少なくなり一度に買う点数が増えているのもコロナ下の傾向になっている。