JR札幌駅に近い札幌市東区北6条東3丁目の協同組合札幌総合卸センター跡地を取得した社会医療法人社団カレスサッポロ(本部・札幌市中央区)は、7月から既存建物の解体工事に入り、2022年4月から「カレス医療国際センター札幌病院」(仮称)の建設に入る。総工費約200億円で24年6月に稼働させる。(写真は、解体工事に入る札幌総合卸センター東3丁目街区)
街区の広さは、約3625坪(1万1964㎡)。現在は、「あらた」や「スズケン」の入っていた建物のほか「共同会館」など3棟が建っている。7月から解体工事に入り、更地にした上で2年後に「カレス医療センター札幌病院」(仮称)を着工する。
医療センターは、建築面積約2823坪(9316・80㎡)で鉄骨造の地下1階、地上14階建ての病院棟と地下1階、地上5階建てのクリニックモール棟からなり、2棟の間はアトリウムとする。病院棟は、2~3階が検査・手術室、4階が回復リハビリ、5階が緩和ケア、6階から上が入院室。入院室は320室程度を想定しており、全室にトイレ、洗面所を設置した個室とする。クリニックモール棟には調剤薬局やドラッグストアなども入る。
病院棟の高さは約60m、地下駐車場の収容台数は約190台。東4丁目通は、市が「いとなみの軸」として賑わい創出を計画しており、建物東側には病院機能にプラスアルファの機能も付加する予定。また、北側には東2丁目から4丁目に続く幅10mの遊歩道が整備される。設計、監理は石本建築事務所(東京オフィス・東京都千代田区)、施工は未定。
カレスサッポロの大城辰美理事長は、「札幌の中心部に近い利便性の良い民間病院として地域に貢献したい。病院には最先端の医療機器を揃え、ハイブリッド手術室も備えた質の高い医療の提供を目指す」と話している。
なお、札幌総合卸センターの東2丁目街区では既に解体工事が始まっており、タワーマンション2棟とホテル1棟が計画されている。