北海道から「ニトリ」の似鳥昭雄会長や「アインホールディングス」の大谷喜一社長のような日本を代表する企業経営者を育てようと2016年に始まった産官協働の取り組み、「北海道経営未来塾」第5期生の募集が始まった。(写真は、「北海道経営未来塾」第4期の入塾式=2019年5月29日、札幌パークホテル)
「北海道経営未来塾」は、ニトリ元特別顧問の長内順一氏が塾長を務める若手経営者育成塾。第1期から北海道商工会議所連合会や札幌商工会議所、北洋銀行、北海道銀行などでつくる北海道経営未来塾実行委員会が主催しており、札幌市も後援、文字通り産学協働で北海道の若手経営者に成長機会を提供している。
1~4期では長内氏の人脈を生かし、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長やAOKIホールディングスの青木擴憲会長、吉野家ホールディングスの安部修二会長、ファンケルの池森賢二会長など国内トップレベルの企業経営者が塾生たちに向けて講義。質疑応答にも時間を割き、塾生の気付きや経営の本質について伝授する機会を設けている。道外への研修も実施され、東京の若手経営者との交流会や首相官邸や国会訪問なども行われている。
第5期では、ジャパンエレベーターサービスホールディングスの石田克史会長兼社長やセコムの中山泰男社長、TOTOの張本邦雄会長、楽天の三木谷浩史会長兼社長、メルカリの山田進太郎社長などが講師に予定されている。また、道内専門家による経営実務講座、道外研修も実施する。受講料は30万円(税込)。開講期間は2020年5月から21年3月。
募集基準は、現在、経営的役割を担っているか、近い将来に事業承継を受ける予定の人。年齢は45歳以下。応募には塾生選考申込書のほか、入塾志望動機や今後の北海道の有り方などの小論文が必要。募集人員は30人程度。応募は、4月20日必着。北海道経営未来塾実行委員会の「選考委員会」で選考する。問い合わせは、札幌商工会議所会員組織部会員組織課(☎011・231・1317/FAX011・231・2168)。メールは、sosiki@sapporo-cci.or.jp