札幌市に本社を置く株式上場の食品スーパー(SM)の2020年1月と2月の売上高前年比によると、1月は前年割れしたSMが2社あったが、2月は3社ともに前年を超え好調だ。(写真は、アークス子会社ラルズが展開する札幌市清田区の「ビッグハウス里塚店」)
アークス(本社・札幌市中央区)の1月売上高は全店が前年同月比99・9%、既存店が同99・6%だった。全店、既存店の前年割れは12月に続き2ヵ月連続。客数は全店が同99・5%、既存店が同99・3%で全店、既存店とも19年4月から10ヵ月連続で90%台と前年割れが続いている。客単価は、全店が同100・4%、既存店が同100・3%でこちらは全店、既存店とも3ヵ月連続で前年を超えた。
マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の1月売上高は、全店が前年同月比102・9%、既存店が102・4%になった。19年2月に全店、既存店ともに前年割れしたが、3月以降は回復、12ヵ月連続で全店、既存店とも前年を超えた。客数、客単価を公表していない。
北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の1月売上高は、既存店が前年同月比96・2%だった。同社はこの1年間に新規出店や閉店がなかったため全店ベースと既存店ベースは同じ数値になっている。客数は同97・6%、客単価は同98・5%だった。
2月は閏年のため前年より1日多く29日が土曜日だったこと、さらに新型コロナウイルスの影響で外出自粛や外食を控える動きが顕著になってSMの売り上げは好調に推移した。
アークスは、全店が前年同月比108・2%、既存店は同107・8%になり、昨年11月以来3ヵ月ぶりに全店、既存店ともに前年を超えた。客数は、全店が同105・6%、既存店が同105・3%になり、昨年3月以来、12ヵ月ぶりに全店、既存店ともに前年超えした。客単価は、全店が同102・5%、既存店が同102・4%になった。
マックスバリュ北海道は、全店が前年同月比109・9%、既存店が同110・1%になった。全店ベースでは15年9月の旧ダイエーSM承継や同年10月のいちまる承継の際に大きく売り上げを伸ばしたが、平時ベースで110%近い伸びを見せたのは、消費税8%を控えて駆け込み需要があった14年3月以来。既存店の110%台も14年3月以来の伸びとなった。
北雄ラッキーは、既存店が前年同月比103・3%。既存店で前年を超えたのは18年11月以来。衣料品は新型コロナの影響で同80%台と落ち込んだが食品、日用品が牽引した。客数は同101・3%、客単価は同102・0%だった。