外食レストランの「ヴィクトリアステーション」と「ビッグボーイ」の看板が類似している店舗が札幌市内にある。2チェーンはいずれもハンバーグとステーキを中心としたメニューを展開しており、外食のゼンショーグループ(東京都港区)であるビッグボーイジャパン(本社・東京都港区)が運営している。この店舗看板、一見するとどちらの店舗か分からないほど類似している。2つのブランドは1つに集約される前触れだろうか。
(写真上から「ビッグボーイ清田店」、「ヴィクトリアステーション南円山店」)
「ヴィクトリアステーション」は、北海道発のファミリーレストラン。一方、「ビッグボーイ」は1978年に大阪府箕面市に1号店が登場したファミリーレストラン。2000年にビッグボーイジャパン(本社・東京都港区)が「ヴィクトリアステーション」を統合、全国店舗網を築いた。その後、ビッグボーイジャパンの筆頭株主がダイエーからゼンショー(同・同)に変わり現在に至っている。
通常の店舗看板は、「ヴィクトリアステーション」が地の色が赤で白抜きの「Victoria」の英語表記、「ビッグボーイ」は地の色は赤と同じでマスコットキャラクターの「ボビー」と白抜きの文字で「Big Boy」と英語で描かれている。北海道では「ヴィクトリアステーション」が40店舗、「ビッグボーイ」は札幌市1店舗、名寄市1店舗の2店舗のため、道民は「Victoria」の看板に慣れ親しんでいる。
そんな中、「ヴィクトリアステーション」の店舗看板が切り替わったのが札幌市中央区の「南円山店」(南4条西18丁目)。本サイト1月21日付でも報じたが写真のように「ヴィクトリア」とカタカナ表記になった。一方、「ヴィクトリアステーション清田店」(札幌市清田区真栄1条2丁目)だった店舗が「ビッグボーイ」に転換、店舗看板は通常の「Big Boy」のロゴではなく写真のように地の色は赤で「ステーキ」の文字が黄色、「ビッグボーイ」がカタカナ表記の白抜き文字で表されている。
店舗看板は類似しておりどっちがどっちなのか、見分けにくい。2チェーンとも同一企業が運営しており、類似看板にすることで将来的なブランド統一を狙っている可能性もある。様々な展開を想起させる類似看板ではある。