UDS(本社・東京都渋谷区)は、2020年7月に札幌市中央区北1条西7丁目に新築の宿泊施設「ONSEN RYOKAN由縁(ゆえん)札幌」を開業する。(写真は、建設中の「ONSEN RYOKAN由縁 札幌」)
UDSが手掛ける「ONSEN RYOKAN由縁」は、日本特有の宿泊施設である「旅館」の本質的な要素を見つめ直し、客室の間取りやデザインサービスなど現在の宿泊ニーズに合わせて編集した新コンセプトの「旅館」。
「ONSEN RYOKAN由縁 札幌」は、北2条通沿いで、警察共済組合が所有していた「ホテルエルム札幌」の跡地に建設。同共済組合が17年8月に入札による土地売却を実施、不動産・建設業のコンサルティングや都市開発、建設を行っている三信住建(本社・東京都中央区)が取得していた。
ホテルは、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の地上13階建て。敷地面積約324坪(1071・87㎡)、建築面積約275坪(910・48㎡)、延べ床面積は約2243坪(7414・94㎡)。事業主は三信住建と大京(本社・東京都千代田区)、客室数は182室。
近隣には「北海道大学植物園」があり、大通公園からも近い。こうした環境を生かして札幌の歴史や文化に由来するものを随所に取り入れ、滞在を通して札幌の魅力を体感できる現代の「旅館」にする。1階には、北海道の海の幸や山の幸が楽しめる炉端焼きレストラン「夏下冬上」、2階には登別から運ぶ温泉の湯を楽しめる露天風呂付の大浴場を設ける。
UDSは、国内外でまちづくりに繋がる事業企画、設計、店舗運営を手掛けている。2003年に開業し、日本のデザインホテルの先駆けとなったリノベーションによるホテル「CLASKA」や子どもの職業体験施設「キッザニア東京」など、独自の仕組みを持つ施設の企画、設計、運営で実績がある。19年5月に東京・新宿で「ONSEN RYOKAN由縁 新宿」を開業しており、今年7月に開業する「札幌」のほかにも全国で「ONSEN RYOKAN由縁」を積極展開していく。