苫小牧市、年額20万円以上で横断歩道橋の命名権販売

社会・文化

 希望価格は年間税抜き20万円以上ーー苫小牧市が横断歩道橋に法人や団体の企業名や商品名などを付与するネーミングライツのスポンサーを募集している。全国の他都市でも横断歩道橋へのネーミングライツは実施例があるが、苫小牧市が導入するのは初めて。(写真は、苫小牧市の三光横断歩道橋)

 苫小牧市は、これまでに白鳥アリーナを「白鳥王子アリーナ」、市営緑ヶ丘野球場を「とましんスタジアム」、沼ノ端スケートセンターを「ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ」にするなど、スポーツ施設を中心にネーミングライツを実施してきた。
 
 今回は、初めて横断歩道橋に導入する。対象となっているのは、市道双葉大通線の「三光横断歩道橋」(三光町2丁目4番)。1967年に架設され今年が52年目。支柱間の長さは19・50mで2017年に改修している。国道36号線と市道双葉大通の交差点北側に位置しており、交通量は1日平均約1万5900台。交通量が多い国道36号線側には「三光町横断歩道橋」(71年架設)が架かっているが、こちらは北海道開発局が管理しているため対象外。
 
 ネーミングライツの期間は2020年7月1日から23年3月31日までの2年9ヵ月。希望価格は年額で税抜き20万円以上。条件は市民にとって親しみやすく、わかりやすく、呼びやすいものであるほか「歩道橋」の語句を含めること、苫小牧市以外の地域を連想させる表現を含めないこととなっている。

 採用されると、施設正面に愛称を表示、通過する車や人へアピールでき、市で作成する広告印刷物やホームページでも愛称名を積極的に活用する。市は昨年12月から応募を始め、今年1月31日が期限。応募資格は市のスポンサー企業としてふさわしい資力及び信用力を備えた法人や団体で、市に関係があれば市外の企業や団体でも構わない。使用料は施設の維持管理費などに使う予定。さて、どんな名前の付いた横断歩道橋が登場するか。

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