タイと札幌の観光交流促進テレビ番組の発表会、ニトリホールディングスが制作費1000万円寄付

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 タイと札幌の観光交流を促進する映像の制作発表会が1日、札幌グランドホテルで行われた。ニトリホールディングスが札幌市に映像制作費1000万円を寄付、それをもとに札幌とタイ双方のテレビ局が30分の番組をそれぞれ制作し相互にテレビ放映、タイと札幌の観光交流を活発にしようというもの。似鳥昭雄ニトリホールディングス社長は、「タイと札幌の観光交流が一層促進されることを期待したい」と語った。(写真は、制作発表会で挨拶する似鳥昭雄社長)
 
 札幌を海外に映像PRする目的で昨年2月にニトリホールディングスが市の「さぽーとほっと基金」に1000万円を寄付。この寄付金をもとに今回の映像制作が行われた。上田文雄市長は当初、中国との交流促進を考えていたが、似鳥社長が「これからは東南アジア」と助言しタイのテレビ局と札幌のHBC(北海道放送)がそれぞれ相手国を訪れて観光文化スポットを紹介する番組を制作した。
 
 HBCは映像制作に当たって若手ディレクターの山口洋介氏を起用し、案内役にはクリエイティブオフィスキュー所属の双子新人タレント「青木兄弟」を抜擢。青木兄弟がパタヤやバンコクを訪れ洪水に見舞われたタイの元気な姿を道民にPRすることで、風評被害の払拭と観光交流を促進に役立てる。
 
 一方、タイのテレビ局はタイで著名な風水師が札幌国際スキー場やノーザンホースパークなど10数ヵ所を訪れて名所を紹介する映像番組を制作、地上派とCATVでタイ全土に向けて3月末までに24回放送される。
 
 制作発表会に同席したタイ政府観光庁東京事務所長のニッタヤー・ウワムピッタヤー氏は、「お互いに元気な観光地をPRして観光交流を図りたい」と挨拶。また、上田市長は、「札幌市は昨年映像コンテンツ特区に指定され映像文化の拠点都市として国のお墨付きを得た。映像を通じて歴史や文化を伝えていくが、今回の映像はその出発点になる」と胸を張った。
 
 発表会では上田市長から似鳥社長に感謝状が贈られ、双方が制作した映像のダイジェスト版も紹介された。
 
 なお、HBCの放送は20日午前10時50分から「純情・アジア!青木兄弟はタイにゆきタイ」として道内で放送される。

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