コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は22日、札幌市北区新琴似1条12丁目6―52の牧草地跡地を利用して「しんことに店」をオープンさせた。閉店した「新琴似南店」の移転新築で、オリックス(同・東京都港区)が手掛ける複合商業施設「クロスモール新琴似」の核店舗。コープ店舗が先行してオープン、衣料専門店やメガネ専門店、保育所やクリニックも順次オープンする。(写真は、手稲山を背景にオープンしたコープさっぽろ「しんことに店」)
(店内は大勢の買い物客で賑わった=写真)
開店前には買い物客が行列をつくり、関係者によるテープカットの後、ドアが開けられると待ちわびたお客がお目当ての商品コーナーに急ぎ足で向かう姿が見られた。店舗面積は約650坪でコープの標準的なフォーマット。商圏にはシニア層や40歳代の子育て世帯が多いことから、こうした客層に応じた品揃えを充実。即食、簡便商品も豊富に品揃えしている。
(写真は、白の壁材を使用した対面キッチンのデリカコーナー)
(写真は、美瑛産小麦を使用した高級食パン)
デリカ・ベーカリーコーナーは10月に建て替えオープンした「なかのしま店」(札幌市豊平区)から始めた白を基調とした壁材を使い、清潔感を醸し出すようにしている。また、ベーカリーコーナーでは、「なかのしま店」から取り扱いを始めた美瑛産小麦を使った高級食パン(2斤、本体価格900円)も販売。「クリスピークリームドーナツ」もコープさっぽろ店舗としては初めて提供する。イートインコーナーにはテストキッチンを設けて料理教室なども行えるようにした。Wi―Fiも完備している。
店舗従業員は約120人、「新琴似南店」から半分強が移ったが、3分の1は新規に雇用。人手不足の中、募集は定員以上が集まった。来春の保育所開設を見越して子育て中の女性の応募も多かったという。大塚高弘店長は、「地域の人たちが気軽に集まることができるような店舗を目指したい」と話している。