民主党北海道の2012年新春パーティーが28日、札幌パークホテルで行われた。会場には衆参国会議員や道議、市議のほか行政、経済界から1000人近くが参加。挨拶した荒井聡民主党北海道代表は、北海道新幹線札幌延伸や国際戦略総合特区に指定されたフードコンプレックスなど民主党政権が北海道を重視している姿勢を強くアピールした。来賓として出席した輿石東民主党幹事長も、「民主党政権に交代して良かったという証を北の大地北海道から起こしていこう」と呼びかけた。(写真は、挨拶する民主党幹事長の輿石東氏)
鏡開きには、日本商工連盟道連合会会長の高向巖氏や道経済連合会会長の近藤龍夫氏、ホクレン会長の佐藤俊彰氏、道市長会会長の田岡克介氏らが参加、高向氏は乾杯の音頭で「北海道新幹線札幌延伸を実現してくれたことに感謝します」と述べた。
民主党政権に代わってから2年半、国民が民主党に託した期待は裏切られ急速に萎んでいることに対して、荒井氏は「約束したマニフェストが守られていない指摘がある。自民党政権の時代には税収が60兆から50兆円もあったが、政権を受け継いだときは40兆を切っていた。今の日本の財政は国債を44兆円発行し償還22兆円行っており税収との差引で20兆円を埋めなければならない。かつての自民党政権では10兆円を埋めるだけで良かった。10兆円なら行政改革や予算で対応できたがプライマリーバランスをとるために20兆円を埋めることは現在ではなかなか難しい」と弁明。
そのうえで、「北海道では、今まで自民党政権では成し遂げることができなかった新幹線の札幌延伸や第二次補正予算を合わせて開発予算実質100%(前年度比)を確保した。そして戦略的な日本プロジェクトとして認定されたフードコンプレックスもある。自民党政権では起き得なかったことを私たちが起こしていることを理解願いたい」と訴えた。
また、輿石氏は「この北海道の大地から17年前に鳩山元総理が民主党という旗を立て、8年前には自由党と合併し夢にまで見た政権交代からを成し遂げた。北の大地から政権交代という風が起きたことは間違いない。北海道新幹線の札幌延伸やフードコンプレックスは、別名北海道軍団と呼ばれる北海道選出の衆参国会議員の総力によるもので、この2つは明日の北海道に大きな夢を描ける手立てだと私は確信している」とアピールした。
会場には、鈴木宗男新党大地・真民主代表も顔を見せ、輿石氏も挨拶の中で「鈴木代表には2回も3回も幹事長室に足を運んでいただいた」と統一会派を組まなかったことを気遣う場面もあった。