「ホテルJALシティ札幌中島公園」(札幌市中央区南8条西3丁目)が20日開業する。デジタル機器を駆使したシンプルでスタイリッシュな新タイプのJALシティで、今年1月に開業した名古屋に続いて札幌が2棟目。国内外の観光・ビジネス客の宿泊需要とレストランでは地元の女性層の利用を見込む。
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(写真は、「スーペリアツイン」の客室)
(写真は、レストラン「カフェコントレイル」)
地上13階建てで1階が80席のレストラン「カフェコントレイル」、2階がフロントとJALシティでは初導入の大浴場、3階から上が客室。客室はツインとダブルのみで「モデレートツイン」(広さ20・7㎡、64室)、「モデレートクイーン」(同20・7㎡、40室)、「スーペリアツイン」(同27・8㎡、84室)、「スーペリアツインコネクティング」(同27・8㎡、22室)、「ユニバーサルルーム」(同29・5㎡、1室)の全211室。「モデレートツイン」は、バス・トイレが一体だが、それ以外のタイプは分かれている。全館禁煙。
各階の廊下は雪の結晶をモチーフにしており、客室は雪華模様のカーペットと雪の結晶の形を取り入れたベットサイドライトを採用している。各部屋にはスマホ画面を映し出せるミラーリング機能が付いた4K対応43型液晶テレビを設置、無料のネスプレッソやオリジナルのバスアメニティも用意している。宿泊価格は1万2000円から。
(写真は、各室に用意されているオリジナル・バスアメニティ=上とネスプレッソ)
(写真は、2階フロント)
2階フロントは、自動チェックイン・アウトの端末2台が設置され、壁には木材を使用するとともに雪をイメージした照明で北海道らしさを表現、ビジネスラウンジも設けておりデスクワークも可能。大浴場は和風のしつらえで男性用はサウナ、女性用にはジェットバスがある。浴場の混雑状況が各部屋でわかるようになっている。
1階の「カフェコントレイル」は、フレスコ画の手法を使った壁材や和紙に漆の柿渋をグラデーション塗布したアート、折り紙天井を採用して空間価値を高めているほかインド産御影石のブッフェカウンターで重厚感も引き出している。朝食と昼食を提供するが、昼食には全国のオークラニッコーホテルズの料理長が薦める料理を用意、3ヵ月ごとに切り替える趣向も取り入れる。時間制限なしサラダ・ドリンク・ワッフルの食べ飲み放題も導入する。
宿泊客は20~40代のカップルや女性、ヤングエグゼクティブなどをターゲットにし、インバウンド4割、国内6割と想定、初年度稼働率は80%弱を予定している。運営は、オークラニッコーホテルマネジメント(本社・東京都品川区)で従業員は38人。このホテルの開業によって札幌は、「オークラ」、「ニッコーホテル」、「JALシティ」の3ブランドが東京以外で初めて揃う地になる。
渡邉昌彦総支配人(54)は、「宿泊需要とともに地元のお客さまも呼び込めるように食事にも力を入れている。中島公園やススキノにも近い立地を生かし、フレンドリーで親しみやすいホテル目指したい」と話している。なお、渡邉氏は、中国本土や京都、川崎、金沢のオークラニッコーホテルズのホテルで勤務、札幌は初めてという。
※2019年9月19日記事一部修正しました。
※2019年9月25日記事一部修正しました。
(写真は、「ホテルJALシティ札幌中島公園」の外観)