札幌に京王ブランドとして2棟目の「京王プレリアホテル札幌」がJR札幌駅北口の北8西4に24日、開業する。宿泊特化型のアッパーミドルを対象にしたホテルで国内外の観光客、ビジネス客の利用を見込む。初年度の稼働率は80%を目標にする。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、「京王プレリアホテル札幌」の外観)

 京王グループは、客室や宴会場を備えたシティホテルの「京王プラザホテル」とシングル主体のビジネス対応の「京王プレッソイン」の2タイプでホテル事業を行ってきたが、2018年からその中間帯に位置する「京王プレリアホテル」を展開、京都に続いて今回、札幌に開業する。札幌では、1982年に「京王プラザホテル札幌」が開業、今年で37年目を迎えるが、タイプの違う2棟のホテルで多様化する宿泊需要の取り込みを図る。

「京王プレリアホテル札幌」は、敷地面積約476坪(1573・99㎡)、地下1階、地上17階で客室はツインルームを主体に9タイプ、全359室(全室禁煙)。延べ床面積は約4817坪(1万5989・75㎡)。ロビーは、開放的な9mの吹き抜けになっており石積みの壁が特長。

(写真は、スーペリアコーナーツインの客室。角部屋のため広い眺望がある)

 客室は3~17階で各フロアはコの字型に24室を配置、15~17階は洗面台、バス、トイレが分かれており14階から下はバス・トイレが一体になったユニットタイプ。客室は16~23㎡、6室ある「プレミアダブル」は角部屋でL字型の窓になっており、高層階からは北海道大学の緑に囲まれたキャンパスや手稲山、暑寒別岳などが望める。また、需要の増えている3人用の「スーペリアツイン」も50室用意した。

(写真は、2階にある大浴場)

 2階は、縦3m、横9mの大浴場で女性浴場には専用の湯上りラウンジ・パウダーコーナーも設けた。また、オリパラ大会の公式トレーニング機器サプライヤーであるイタリア「テクノジム」のランニングマシンなどを揃えたフィットネスジムもある。

(写真は、北海道の食材をふんだんに盛り込んだメニューが用意されている朝食会場)
(写真は、102席ある朝食会場)

 1階の朝食会場(102席)では、フランス料理界最高峰の称号を持つ京王プラザホテル札幌の洋食料理長、成田公洋氏が手掛けるオリジナル朝食ブッフェを提供。赤井川村のお米「ゆめぴりか」や石狩市の宮北農園から直送する野菜など北海道産の農畜産物を使い、多彩な料理、デザートの組み合わせを楽しむことができる。

 ホテルには自家発電装置を設置しており、停電時でも2日間は電源を保持でき、災害時には京王プラザテル札幌と連携して客室開放などに対応する。
 京王プレリアホテル札幌の社長を務める松下徳良氏(京王プラザホテル札幌常務)は、「国内観光客を中心に初年度稼働率80%を目指したい。インバウンド客は2割ほどを想定しており、国内外のリピーターを呼び込むようにしたい」と話している。


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