「ルーキーいちまる」7月末閉店、十勝で親しまれた「いちまる」屋号は1店舗に

流通

 マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、7月31日(水)午後7時で河東郡音更町木野大通東10丁目の「ルーキーいちまる店」を閉店する。旧いちまるの店舗閉鎖は今年5月末の「いちまるフードプライス店」(帯広市)に続くもの。これによって同社が展開する十勝圏の「いちまる」屋号を持つ店舗は、「プラザ。いちまる清水店」(上川郡清水町)のみになる。(写真は、7月31日に閉店する「ルーキーいちまる店」)
(写真は、「いちまる」屋号を持つ最後の店舗になった「プラザ。いちまる清水店」)

 マックスバリュ北海道は、2015年10月に十勝圏内で14店舗を展開していた「いちまる」(帯広市)の店舗事業を買収、空白だった十勝圏に店舗を構えることになった。ただ、「いちまる」店舗は小型店が多く赤字店舗もあったため、収益店舗は「マックスバリュ」に転換リニューアルするとともに赤字店舗を順次閉店してきた。

 最初の閉店は、「わかばいちまる」で16年12月末に32年間の営業を終えた。以降、17年4月末に「アイモールいちまる」が12年間、同年9月末に「パークいちまる」が45年間、同年10月末に「いちまる西帯店」が33年間、「キャロットいちまる」が31年間、そして19年5月末に「いちまるフードプライス店」が20年間の営業にそれぞれ終止符を打った。いずれの店舗も帯広市内にあり、長年にわたり市民の台所の役割を一定程度担ってきた。
 
 そして今回、フードスタジアム「ルーキーいちまる」が1979年の開店以来、40年間の営業を終える。同店の近くでは、「マックスバリュ」や「ケーズデンキ」などが集積する商業施設「木野タウン」の新設が予定されており、20年11月にはオープンする。こちらは新旧交代での退場となる。
 
 マックスバリュ北海道は、20月3月1日にイオン北海道(本社・札幌市白石区)と合併、新生「イオン北海道」が誕生する。新しい一歩を踏み出す中、十勝圏住民の食の記憶に結び付いていた「いちまる」の響きは過去のものになる。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER